ノビタの釣り天国
 
2019年4月24日(水) 午前5時35分~午後12時
  那珂湊沖のカレイ釣り



    疲れたカレイ戦


    マコガレイ3匹、ムシガレイ11匹、ホウボウ1匹、サバ11匹



















敗戦
「光りがあれば陰がある 表があれば裏がある
 栄えたものは衰えゆき そしてまた返り咲く・・・」
ー誰の詩だったかな?
 要は、良い時もあれば悪い時もある。
て、ことか。
ところで今日の結果は。
これまでのカレイ戦を基準に、大漁計器で測ると。
ー敗戦。
カレイ釣り名人こむさんはブレないけど、俺はブレた。

座布団カレイ(マコガレイ)を求めて、今日も『つれたか丸』に乗った。
目指すは、座布団カレイが釣れるという鹿島灘。
水深35メートル。
小突いても小突いても、まったく反応なし。
坂本九の『明日があるさ』(替歌)が、口からこぼれていた。
「いつもの海でいつも逢う
 ダークブラウンの菱形くん
 もうくるころ もうくるころ
 今日もまちぼうけ
「敗戦の将、兵を語る」
以下に今日の戦いを振り返る。

出撃する
海が荒れていたので、しばらく休戦していた。
そんな日でも那珂湊の釣り船は出ていた。
40センチオーバーのマコガレイが釣れた情報もある。
これは黙って見過ごすわけにはいかない。
                                         
暗い夜明け
明日の、風を見た。
波を見た。
天気を見た。
そして潮を読んだ。
潮は下げ時で期待は薄い、小雨も降りそうだ。
でも波は穏やか。
気分はゆるいが、出撃だ。

空は雲に覆われ薄暗い朝だった。
午前5時10分、出船。
本日の釣戦は俺も含む2人。
戦場に着いたのは、午前5時35分。
早速、釣り開始。
水深30メートル。
潮は流れていた。
右舷の大トモで竿を小突いていた。
栃木から来た釣り師は、左舷の胴間でやっていた。

  
海は凪ていた
小突いても小突いても
錘50号の仕掛けで海底を小突く。
10分、20分、30分・・・・1時間、生体反応なし。
ーどうして?
仕掛けが悪いのか?。
小突き方が悪いのか?。
頭の中で、故障だらけのコンピューターが目まぐるしく回転する。
船も頻繁に場所を移動した。
されど海底からの応答は届かない。
釣りを開始して2時間経過。
石川啄木の替歌をぼやいていた。
「小突いても 小突いても
 我が釣り 楽にならざり
 じっと手を見る」
                                           
伏兵のサバ
伏兵襲来
午前7時半、待望のアタリが竿を持つ手に届いた。
はじめの1匹は30センチほどのムシガレイ。
7時50分に20センチほどのムシガレイを1匹追釣。
8時10分、形は30センチと不満だが待望のマコガレイがきた。

このあとがいけない。
仕掛けが海底に落ちる前に、竿先がガンガンお辞儀をする。
慌てて仕掛けを引き上げると。
ーオー・マイ・ギョ!
35センチほどのサバが掛かっていた、それもダブルで。

    
伏兵のサメ
このあともサバの襲撃は収まらない。
それでもなんとか仕掛けが海底に着底。ーホッ
と同時に、ギューン、ギューンと仕掛けが宙に浮くようなアタリ。
そして。
船床で跳ねまわったのは48センチのサメ。

このあともサバが次々と。
取り込んだサバが船床で暴走し、仕掛けをグチャグチャにし。
その仕掛けを解くのも半端じゃなかった。
本日、天は我を見捨てたようだ。
このサバ騒動が治まったのは、午前10時半。
仕掛けが海底に届くようになると、ポツポツ釣れ出したけど・・・。
サバの暴走に翻弄され、戦意は半減してしまった。

沖上がり
午後12時。
納竿。
11時ごろより南よりの風が吹きだし、波も騒ぎだした。
今日も中原中也の詩が身につまされた。
「ああ、おまへはなにをして来たのだと、吹き来る風が私に云う」
 (中原中也『帰郷』より)



本日釣果
マコガレイ 28~32センチ 3匹
ムシガレイ 16~28センチ 11匹
サバ     30~35センチ 11匹
ホウボウ  26センチ 1匹

The END
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