ノビタの釣り天国
 
2019年12月15日(火) 午前2時40分~午前6時20分
  日立方面の堤防



   陸っぱりでタコをゲット!


                真ダコ3ハイ



















君こそ我が命
タコの船釣りは、極論すれば目の前のタコ1匹を、10数人の釣り師で奪いあう争奪戦である。
運がなければ、とてもとても。
そんな釣りに自信を失い、気分転換に堤防を攻めることにした。
あちらの堤防、こちらの堤防を放浪し1ケ月攻めたが、その姿見ること叶わず。
陸っぱりも、心が折れそうになった。
ところが神は我を見捨てなかった。
昔、昔、こんな歌があった。
「死ぬまで逢えぬと 思っていたが
 けれどもようやく 虹を見た
 あなたのひとみに 虹を見た
 君こそ命 君こそ命 わが命
とうとう先日、水面までタコを浮上させたのだ。
結局、バラシたけれど・・・。
ータコは居る!

                                         
暁の攻防戦
3キロオーバーの大物と奮戦
そして本日、黎明。
先日、姿を見た堤防で暁の攻防戦を試みた。
釣りを開始したのは、午前2時40分。
堤防は月明かりでその姿を表し、ランプが不要であった。

午前5時。
小物と中物をそれぞれ1匹ゲットしたが、まだ欲求不満の領域だ。
と・・・、その時。
海底を小突いていたテンヤがピタッと海底に吸い付いた。
離そうと力を加えるがピクリともしない。
まるで、強烈なバキューム管でテンヤが吸い込まれたような。
インチュイーション(一瞬の直感)。
ータコだ!

とりあえず油断させるため、道糸を緩め2分ほど竿を堤防の上に放置した。
そして。
道糸の弛みを取り、エーイッ!と竿を持ってのけ反った。
グワーッと未確認物体が海底を離れた。
重い!リールがキーキー泣いている。
なんとか、漬物石を海面に浮上させたが、ズシーン!持ち上がらない。
竿が”へ”の字から”の”の字になった。
これは3キロを超える大物と、その時は信じて疑わなかった。
これを5メートル下の海面から陸に引き上げる(?)、ほとんどあきらめたヨ。
「迷うな
 悩むな
 立ち止まるな」
大きく息を吸い、竿を渾身の力でオンドリャーと持ち上げると。
漬物石が宙を飛び、陸でグシャと音をたてて潰れた。
ーヤッター!
この感動、この歓喜、この幸福感、だからタコ釣りは止められない。
ヘッドランプで照らすと、このタコ、1キロオーバーの石を抱いていた。
重いはずだよ。
正味は、1.95キロのタコだった。
これが本日のファイナル・アンサー、このあとはなかった。
午前6時20分、納竿。

本日釣果
真ダコ 300グラム1匹、900グラム1匹、1950グラム1匹

The END