ノビタの釣り天国
 
2020年1月25日(土) 午前6時半~午後12時半
  常磐沖で太刀魚釣り



     トラブルのオンパレード
 ーああ


                太刀魚9匹+1匹














自爆トラブルに泣く
恥ずかしい話しだ、今回も惨敗。
12人乗った釣り師の中で、最下位の9匹で終わった。
とても日誌を更新する元気が出なかった。
どうせ閑古鳥が棲むホームページ、だれも見にきやしないと。
ーでもね。
俺の失敗がだれかの参考になるかもと、書くことに。
今回は、前回の教訓をもとに熟慮し、迷案し、迷策して臨んだのだけど。
それは砂上の楼閣であった。
我が迷策は、一瞬にして大破し消えてしまった。

たしかに周囲は爆釣していた。
でも俺には関係なかった。
その時、俺は何をしていたのか?
多発する自爆のトラブルに泣いていた。ーああ
まるで、チャールズ・チャップリンの
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である」を絵にしたようなさまであった。

最悪は、隣りの名人まで巻き添えにしたことだ。
この名人は、この日の竿頭で54匹釣った。
俺とのトラブルがなければ60匹は超えていたはず。

太刀魚を海面でバラした俺のルアーが、弾みで隣りの名人の道糸に絡んでしまったのだ。
それも、今まさに船全体が爆釣している最中にだ。
「すみません。すみません」と言いながら名人と2人で、道糸に絡まったフックを汗を流しながら外していた。
名人は人間が高尚なので、「気にしないでください」と言っていたけど。

荊軻(けいか)は秦の始皇帝の暗殺に失敗した。
易水を渡る時に詠んだ漢詩、
「風蕭々(かぜしょうしょう)として易水(えきすい)寒し。
壮士ひとたび去って復(ま)た還(かえ)らず」
その無念さには及ばないけど、悔しい戦いであった。
ー猛省して今度こそ!

フイッシャーさんと2人で臨んだ
フイッシャーさんは、陸釣りが専門で沖釣りは超初心者である。
それでも、
「どうせ一度は あの世とやらへ 落ちて流れて行く身じゃないか
と、この世に未練を残すまじと燃え盛り。
太刀魚釣りの道具を揃えるのに、金にいとめをつけなかった。
竿、そしてリールと道糸、メタルジグ、フック、ワイヤーなどなど、そして船代とトータルで6万円ほど費やしたか。
そしてその時を待ったのだが。
海は時化続きでなかなか船に乗れなかった。
これ以上は待てないと、波浪注意報が出ている1月25日(土)出撃。

                                 
どの船も釣れていない
太刀魚の群れを追う船
フイッシャーさんの車で那珂湊港に着いたのは、午前5時。
すでに乗客は我々も含み12人、全員到着していた。
北風が吹く寒い朝だった。
午前5時45分、出航。
船はまだ夜の海を走った。
予報通り、幾重にも連なる波が船に体当たりしてくる。
釣り場の周囲を、船は太刀魚の群れを探ししばらく迷走していた。

太刀魚の群れ発見
午前6時半、どす黒く盛り上がる海にはじめの一投。
投げたと同時に仕掛け回収の指示。
慌ただしい釣りが開始した。
しだいに夜が明けてきた。
遠方に点々と2~3艘の遊漁船が点在していた。

   
太刀魚は待っていない、走れ船
午前7時50分、まだ船は海上を放浪していた。
その時、突然、船は。
ドンブラコ、ドンブラコの海を、波しぶき上げて北に向かい疾った。
見ると広い海に点在していた船が、一斉に北へ疾っている。
まるで競艇場のボートが競争しているように、どの船も速度を最大にして走っているようだ。
とうとう太刀魚の群れを発見したのだ。
午前8時、先着の船が数層群れて停止している中に船が突っ込み釣り開始。
周囲はアッと言う間に遊漁船で一杯になり、船同士がぶっかりそうな密集地帯となった。
見ると、どの船も釣り客がバンバン太刀魚を引き上げている。

不幸は釣り初めから
新たな場所で、1シャクリ、2シャクリ。
と、ギューンと竿が強引に海面に引っ張られた。
ーきたーーー。
やったりとったり、はじめの1匹は1メートル若の太刀魚、小物であった。
ところが、太刀魚の口に掛かったフックが外れない。
これが不幸の始まりとなった。
フックを外そうと、ワイヤーを手に持ち力まかせに引くと、フックが太刀魚の口に刺さったままジグから外れてしまった。
慌てて予備のジグに替えて仕掛けを再投入。
なんとか2匹目を釣った直後だ。
と・・・。
フッと竿を持つ手からジグの重さが消えた。
ーやられたーーー。
リーダーのナイロン糸が切られたのだ。

前回と同じように、今日も餌釣りがメーインと思っていたので、ジグは2個しか持ってきていない。
しょうがないので、太刀魚の口に刺さったままのフックをペンチで外して再利用することに。
フックを止める予備のリングを持ってこなかったので、予備のワイヤーを小さく切りそれでジグをフックに取り付けた。
そんなことをしている間に、太刀魚の群れは消えてまた海は静かになっていた。
この朝の入れ食いタイムは30分ほど。
この間に釣ったのは、たった3匹。
そして太刀魚は海から消へ、8時半から11時過ぎまで白紙の時間が続く。

                                     
祭りの騒ぎだ
入れ食い第2戦
午前11時過ぎ。
また一斉に船が北へ向かって疾った。
11時半、釣り再開。
また爆釣が始まった。
右隣りの名人も、左隣りの名人も海からザルで掬うように太刀魚を釣り上げている。

やっと俺にも強烈な引きがきた。
今までとは違う半端じゃない剛力。
それに耐えながら引き上げた怪物が、バシャバシャ海面で猛り狂う。
頭上にハザードランプが点滅し、不安が頂点に達していたが。
ーこなくそーーー!
と一気に海面から引き上げると。
途端、パシッといやな裂けた音が。
フックが海面で太刀魚の口から外れ、その勢いで隣りの名人の道糸に空中で絡まった。
この後は前述の如くだ。
そして。
俺のジグの頭のフックは、いつの間にか太刀魚に食い千切られ、おしりのフック1本で勝負していた。
替えのフックはない。
両隣りが入れ食いなのは、それだけの理由ではない。
その竿が違う、ジグも違う、そして竿の振り方も違う、その三位一体が俺を突き放していると見た。
悔しいけどそれが現実だ。
次回は、彼らと同じ三位一体で勝負してみたい。

結局、フイッシャーさんも俺と同じような失敗続きで釣果が伸びず、それでも12匹釣ったのには脱帽した。

本日釣果
太刀魚 80~110センチ 9匹 + 1匹(船長にもらった)。

The END