ノビタの釣り天国
 
2020年9月22日(火) 午前5時20分~午前11時10分
  那珂湊沖でタコ釣り



         明日なきタコ釣り























聞くと見るとでは大違い
いつものことながら、
「夢を見て船にのり、夢から覚めて船をおりた」
奇跡は起こらなかった。
釣果は、イイダコより少しましな200~300グラムのタコ3匹。
期待とは裏腹の惨憺たる結果である。
「だ~れのせいでもありゃしない、みんなおいらが悪いのか♪」
その敗因が分からない。
これでは明日への希望も湧いてこない。
お先真っ暗。
胸中木枯らしが吹き荒れていた。
その木枯らしに、
「大漁を信じた私が馬鹿だった」
の女房の声が混じっていた。

       使用した餌木
今回のタコ釣戦は2度目である。
前回は7月28日に釣戦し、玉砕した。
その時、もう二度とタコ釣りはやらないぞと誓ったのだが。
昨日の「トップ24匹、最下位11匹、大きさ0.6~1.5キロ」の船宿の報告に。
胸の中で灰になったはずの闘志が、再び燃え上がったのだ。

 挑戦者は10人
那珂湊港に着いたのは午前4時5分前。
暁闇の港はひっそりと静まり。
オレンジ色に輝く街灯が港の周囲に点々と伸びていた。
船着場は先客の車が6台、闇に溶けていた。
気温は20度、風もなく快適な朝だ。
東の空がうっすらと青みがかってきた。
左舷のトモ寄りに釣り座を確保した。

                                                海は波があった
午前5時、港を出港。
釣戦者は、左舷に5人、右舷に5人、総勢10人。
みなさん期待にふくらむ晴れやかな顔をしていたけど・・・。
船はうねりのあるどす黒い海を波をかき分けかき分けやや大洗寄りの沖に疾走した。
釣り場に着いたのは、午前5時20分。
即釣り開始。
水深26メートル。
底は砂地だ。

釣れたけど
釣り開始から10分、左側(大トモ)の釣り師が1匹釣り上げた。
頭がミカンほどのちびタコだ。
そんな物いくら釣っても腹の足しにはならいぞ、と内心笑っていたが。
なんとこれが今日のアベレージになるとは思ってもいなかったヨ。
釣り開始から1時間。
潮の流れに引っ張られる仕掛けに、少し力が加わったような・・・。
半信半疑で仕掛けを引き上げると、
「大本営発表、一機撃墜!」
頭がミカンサイズのチビタコが船上に上がった。。
他人のことは笑えない。
この時はまだ、これは規格外れで本命はこれからだと思っていた。

        天気晴朗なれど波高し
船が波に揺れるので立つことはできない。
ほとんど座って竿を操っていた。
海底を小突くこと1時間、2時間経過。
「苦しみつつなお小突け
 タコはまだ遠い
 決してあきらめるな
 あきらめたら終わりだ」
とぼやきながら小突き続ける。
ミカンサイズの2匹目が上がったのは、午前8時。
9時過ぎに同サイズを上げたのが最後だった。


早上がり
午前11時10分。
風が強くなってきたので、早上がりとなった。
こんな釣況でも左側の釣り師は頭がミカンサイズのタコ7匹。
右側の釣り師も同サイズのタコ4匹を上げていた。
でも皆さん夢から覚めた顔をしていたぞ。

本日釣果
タコ  200~300グラム 3匹

The END