ノビタの釣り天国
 
2020年11月2日(月) 午前5時50分~午後0時
  那珂湊沖でタコ釣り



         目標達成
したけど・・・


















最下位脱出
午前5時半。
那珂湊港を出航。
海はまだ夜の闇が残っていたが、どんどん闇が薄らいでいく。
水平線上に浮かぶ雲の影もうすくなり、オレンジ色に染まった空も青さを増してきた。
海は少しうねっていたが風も弱く今日も釣り日和だ。
先週も、みじめな最下位だった。
今回乗船した釣戦者は自分も含め15人。
おれの目標は最下位にならないこと。
ー今日こそ!
                                                   今日も釣り日和
船に揺られながら細川たかしの『心のこり』を口ずさんでいた。
「私バカよね おバカさんよね
 うしろ指 後ろ指 さされても
 あなた一人に命をかけて
 耐えてきたのよ 今日まで
 秋風が吹く 那珂湊沖で
 私は今日も タコを追いかける




     使用した餌木の一部
でも俺には来ない
那珂湊港から航走20分。
午前5時50分、釣り開始。
水深27メートル。
夜光の餌木を含めた3本仕掛け。
錘は80号。

と・・・。
船首側で良型のタコが釣れた。
続けて。
最後尾で小ぶりなタコが釣れる。
わずか開始から5分たらずだ。
その後も船中、ポツリポツリ釣れていた。
タコはいる。
でもおれには来ない。
海底を80号の錘で叩き続ける。
10分、20分、30分・・・。
応答なし。

はじめの1匹は
そして午前7時。
仕掛けが急に重くなった。
きたーーー!
待望のアタリだ。
リールを全身で巻いた。
船長がタモを用意して、その時を待つ。
海に浮かんだ茶色い物体をタモで掬った。
ダダダダーン。
船床に転がったのは1キロ強の石。
一瞬、体内のブレーカーがバシッと落ちたように戦意を喪失した。
                                              他船も大漁だったそうな
気を持ち直し、仕掛けを海に投入する。
錘が海底に着地すると同時に、仕掛けが動かなくなる。
持ち上げると錘とは違う重さを感じた。
ーまた石か?
半信半疑で海底から謎の物体を持ち上げて来る。
船上にビシャと転がったのは300グラムほどのタコだった。
その直後に800グラムのタコを追釣。
入れ食いだった。
このあと8時までに3匹追加。
11時10分までに6匹追加。
これが全てであった。
午後12時、沖上がり。

タコ釣りはトンネルの中の闇
この日の最下位は7匹、”人の不幸は蜜の味”おかげで目標達成したけど・・・。
船長曰く、今日は過去最高の釣果だと言う。
船のトータルは15人で273匹。
そしてトップは27匹、わが実力とは地球とアンドロメダ星雲くらい離れている。
俺だけ別船に乗っていたのかな?
それにしても皆さん何でそんなに釣れるのだろう。
タコの攻略法、まだまだ俺には視界不良だ。


本日釣果
タコ  250~900グラム 11匹

The END