ノビタの釣り天国
 
2020年12月24日(木) 午前6時~午後12時
  那珂湊沖でタコ釣り



 今年最後の釣り

                         
やったぞ3.5キロ






ラッキー・ストライク・アゲイン!

クリスマス前後1週間は、かなりの確率で大物が期待できる。
2017年12月26日に、5.4キロの我が人生最大のタコを釣った。
それ以降も、この期間に2キロを超えるタコを何度か釣っている。
いつもそれは、那珂湊の仙昇丸に乗った時だ。
ならば、
「ラッキー・ストライク・アゲイン!」
と今年、最後の賭けに出た。
もちろん今回も仙昇丸だ。

アクシデント
釣りを開始したのは、午前6時。
海はベタ凪。
快晴。
風も無く、寒さも緩かった。
ところが潮も流れない。
潮が流れないと、タコも食い気が落ちる。
水深30メートル、道糸は直下に伸びたまま流されない。
まるで無人船のように、17人乗った船が沈黙したままだった。

午前7時半。
仕掛けが海底に吸い付いた。
ーエーイッ!
と、竿を持ち上げ、電動リールのスイッチオン。
かなりの重量感だった。
ところが道糸が、10メートルほど海底から巻き上がった時だった。
「ガタン」
ーなんと!
リールが竿から外れたのだ。
慌てて電動リールのスイッチを切り、竿にリールを固定しようと苦戦していると。
いつの間にか竿から重量感が消えていた。
しばし・・・。
巨大な喪失感にボー然。

   海はベタ凪、無風
帰ってこいよ!
リールを竿にしっかり固定し。
くじけてなるかと、松村和子が唄う『帰ってこいよ』をボヤキながら。
竿を上下に振っていた。
「茜の空で 誓った恋いを
 東京ぐらしで 忘れたか
 帰ってこいよ 帰ってこいよ
 帰ってこいよ
タコを逃がして10分経過。
その時。
信じられないことが起こった。
仕掛けが、またまた海底に吸い付いたのだ。
ー帰ってきたのかおまえは!?
 電動スイッチオン!
水深メータが、30、20、10メートルと巻き上げられていく。
「船長!」
とタモ入れを頼むため大声で呼んだ。
なかなか船長が出てこない。
水深メーターが9、8、7、6・・・0。

茶色の風呂敷を広げたようにタコが海面に浮上した。
やっと、船長が操舵室から翔んできた。
船長がタモで掬ったのは、3.5キロの渡りダコだった。
おそらくさっき逃げたタコであろう。
奇跡のような生還(?)であった。
船長が撮った記念写真を、船長のブログからチョイスした。
この後が続かなかったが、悔いはなかった。

本日釣果
タコ  3.5キロ 1匹

The END