ノビタの釣り天国
 
2021年8月4日(水) 午後7時~午後10時半
  那珂湊沖でイカ釣り



 今年はじめての釣り


              
ムラサキイカ76匹





















暑い夏!

暑い夏だ。
半端なく暑い。
追い打ちをかけるように。
新型コロナが猛烈な勢いで全国に蔓延している。
とうとう8月5日には東京の感染者は5000人を超えた。
東海村でも毎日1~3人が感染している。
ワクチンは2回接種済だが、それでも危険なそうな。
外出を避けるしかない。

暑さにかまけ畑や庭の草を放置していると、ボーボーに生え茂った。
なんとかせにゃならんと気合を入れて草むしり。
熱風が体を包み、全身から汗が吹き出し濡れたシャツから湯気が立ち干物になりそうだ。
30分外にいるのが限界だった。
なんせ古希を過ぎた老体だ、コロナも怖いけど熱中症も怖い。
エアコンが効いた部屋にこもり宮尾登美子の本など読みながらゴロンゴロン。

                             
天気晴朗なれど波高し
我が人生終わりが近い。
このまま家の中でゴロンゴロンしていてよいのだろうか。
坐して死をまつよりは、出て活路を見出さん。
と、夜のイカ釣りに出撃した。
「夏ノ暑サニモ負ケズ
 新型コロナニモ負ケズ
 体の老化ニモ負ケズ
 那珂湊ニ イカガ釣レテル情報アレバ
 ロシナンテニ跨リ 飛ンデ行ク」
と宮沢賢治をぼやきながら。
半年ぶりに那珂湊へ。

         
タコイカ
狙いのイカは76匹釣れた。
おまけがあった。
この夜、不気味なイカに遭遇したのだ。
水深60メートルで、奴はスッテに抱きついた。
引きが強く大物を期待したが、甲板に上がったのは。
全体が茶色、胴体はお酒の銚子のように丸い30センチくらいのイカだった。
足は細く長く30センチほど。
船長に聞くとタコイカと云う食べられないイカだと言う。
キノコの中の毒キノコのようなイカだった。



    
外洋はうねりがあった
終始入れ食い
8月4日、午後5時。
仙昇丸は那珂湊港を出航。
今夜のイカ釣りに挑戦するのは、自分を含め16人。
弱いが東寄りの風が気になる。
気温はまだ30度を下らない。
港を出ると大きく船が揺れた。
船は押し寄せる波を掻き分けしぶきを上げて沖をめざした。
午後6時半過ぎに釣り場に着いた。
船長がシーアンカーを海上に流し、釣りを開始したのは午後7時。
船長の指示する仕掛けの位置は水深50メートル。
それより20メートル深く仕掛けを沈め、電動リールを超スローにして仕掛けを引き上げながら竿を上下に振ると。
いきなりググッと竿が引き込まれた。
ーアタリだ!
入れ喰いだった。
初めの一投で、30センチほどのムラサキイカ3匹の一荷を釣る。
以降、毎回、入れ食い。
ところがブランコ仕掛け6本をイカを釣るたびに甲板上でからませ、解くのに手間取り釣果は伸びなかった。
午後10時半、釣り終了。


本日釣果
ムラサキイカ  25~35センチ  76匹

The END