2000年 6月23(金)〜24日(土)旭村の海岸            

 
  
高波に泣き苦戦した夜釣り

                                    
       波の山が近ずき...
先週とは違う海
6月23日午後7時まだ明るい。
雨は止んでいた。
天気予報では雨の確率70〜80%、波の高さ1.5メートル、ところが海は予想外に波気があった。
突堤の先で、次々と湧き上がる長い帯状の波が、轟音を上げて突堤で炸裂、波がドドドドドーと波打ち際のテトラを洗いながら駆け抜ける。

先週土曜日の波の高さも1.5メートル、同じ1.5メートルでも今日の海は様相が違う。
浮子釣りは苦戦が予想された。

突堤にはO君の他に5人、まだ誰も釣れていないようだ。
O君はセッセと竿を振り、浮子を流し続けた。
ノビタは大分暗くなってきた午後7時半、釣りを開始。
開始から5分ほど経過、20センチほどの小振りを一匹Get。
その後はパッタリと魚の気配が消えた。

重機でないと上がらない大物
午後8時半、うねりが徐々に大きくなる。
雨も時折りパラつく。
地元の人が一人、波の砕ける先端で釣りをしていた。

様子を見に行くと、丁度目の前で釣り上げ、
「今、パタパタと5匹釣れたよー、こっちでやんな」
彼の誘いにすぐ乗った。
慌ててO君の所から彼の側に移動。
波が砕ける先、テトラから20〜30メートルの沖に仕掛けを投入した。

     
山が崩れ
1投目で、魚信。
上がったのは、また20センチほどの小振り。
この後2匹ほど追加したが、魚の魚信がなくなったので、O君の所に行き話をしていた。

先端にいた地元の人が来た。
「もう帰るんですか?」
「釣っちゃったよー、重機じゃねーと上がんねー!」
「...?!!」
お気の毒だが、表現がおもしろかったので、O君と2人で笑ってしまった。

彼は浮子ごと仕掛けをテトラに引っ掛けたのだ。
予備の浮子がないので、店仕舞いし帰るとのこと。
この時はまだ、ノビタ達も重機が必要な運命なるとは、知るよしもなし。
地元の人が帰った後、先端はノビタ一人になる。

恐怖の波
波の勢いは時間の経過とともに増して来る。
突堤の先、30メートルほど沖で、波の山が崩壊し、大太鼓を打った様な轟きが、
「ドドドドドドドーン!」
と響き渡り、その直後、押し寄せた波がテトラで炸裂、
「ドドーン、ザァー!」
目の前に白いカーテンが突然現れ、波飛沫が顔面を直撃する。

安全圏内に体を置いているが、波がせまって来る度に恐怖心が湧き上がる。

                                   
        浮子は何処に?
S君も来た
上州屋で先日、インターライン磯2号、5.3メートル、シマノのISO DX定価19,500円を12,000円で購入した。
インターラインは、どんなに竿を振っても道糸が絡むことがない。
今日の様な荒れ模様の時には、特に威力を発揮してくれる。

先端で、午後9時までに5匹。
突堤には14〜5人の釣り人がいたが、釣れていなようだ。

先端は波を被るので、誰も近ずかない。
O君も先端を避けた為、まだ釣れていない。
S君が遅れて到着、O君の隣りで始めた。
午後9時半、入れ食いとなる。

これを見たS君も、ノビタの隣りに移動してきた。
S君も入れ食いとなったが、打ち寄せる波で苦戦、波飛沫を浴びたS君が、獣のような悲鳴を上げた。
まだ人間が出来ていないようだ。

1番目のトラブル
ノビタの仕掛けは砕ける波に押し流され、とうとうテトラに掛かってしまった。
竿を思いっきり引くと道糸が切れ、切り離された電気浮子がテトラの廻りで、波にもて遊ばれていた。

この後が大変であった。
道糸を全てリールに巻き戻そうとしたが、リールが廻らない。
竿を引いて切れた瞬間、道糸が竿の中でダンゴ状態となり、出て来なくなったのだ。
竿をたたむ事も出来なくなった。
インターラインを買った事を後悔した。

竿尻のキャップを外し、竿の中から道糸を全て撤去、再び竿に道糸を通し終わったのは、トラブル発生から40分ほどを経過していた。
浮子をつけ替え、仕掛けをセットし、餌付けが終了したのは、午後10時半。
既に入れ食いは終わっていた。

      
そしてまた
2番目のトラブル
インターラインのトラブルが終わって直に、第2のトラブルが発生。
ヘッドランプのスイッチをONした瞬間、ピカッと光り、その後はウンともスンとも光らなくなったのだ。
この瞬間、戦意を喪失。
暗闇でどうやって餌を付け替える事ができるというのか?。
この時、O君が懐中電灯を持っている事を思い出し、彼の所に行き借りてきた。


懐中電灯で餌を付け替えした後、電灯のスイッチを切ると、一瞬何も見えなくなる。
やはり、ヘッドランプの方が使い勝手が良い。
仕掛けに餌が付いているかどうかも、懐中電灯では面倒だ。

午前0時、今度は隣りのS君がリールにトラブルを起こした。
押し寄せる波から浮子を守ため、竿をハネ上げた瞬間にバッククラッシュ、リールの廻りで道糸がゴチャゴチャになったのだ。
このトラブルでS君も1時間ほど休戦。
この間に、ノビタは遅れを取り戻した。

困難な釣り
波と波の合間は、時間的に数十秒の間隔がある。
この僅かな間に、海に仕掛けを投入する。
着水した電気浮子は暗い海を漂い、潮に押されて突堤に近ずいて来る。

途中で浮子が、海中に消える。
竿を静かに立てながらリールを巻き、道糸にテンションを加えると、ググッ、ググーと手元に魚の動きが伝わって来る。
この魚信が釣り人を惑わす、蜜の味だ。
雨も、荒しも、この誘惑には勝てない。

バラシが多いので、この魚信を2度、3度と確認した後に、合わせを食らわす。
ズシーンと海中から反動が返った瞬間、至福の笑みが顔を走る。
楽しんでいる暇は無い、波が怒涛の如く近ずいて来る。
波より早くと、リールを捲く。
次の瞬間、目の前に白いカーテン。

顔面に飛沫が、弾け飛ぶ。
「フアイト〜、一発!リポビタンD!」
帽子の縁から、顔から、タラタラと塩水が口に零れ落ち、塩辛い。
砕けた波が泡となり、白いステージが暗い海に出現する。

気を取り直して、浮子は?、魚は?。
ガン、ガンとリールを捲く。
浮子は潜ったままだがテトラに近い、ガーンと竿を大きくハネ上げた。
浮子も、白い魚も、闇を飛んで来た。

波が静かになる瞬間を待って、再び沖目に仕掛けを投入する。
電気浮子が闇の海に漂う。
押し寄せた波が浮子を呑み込み、泡立つ海に吐き出す。
浮子とテトラとの距離は5〜6メートル。
テトラまで後3〜4メートル、騒がしい小波の中で突然、浮子が消えた。
合せる、グッーーー、ググッ、手応えあり!。
次の波が近ずく。
早くアゲローーー!。
ザブーン、ザーーと、浮子が波に呑まれた瞬間、白いカーテンが顔面を襲う。
全身、飛沫を浴びながら、魚を海中から引き抜く。

ハラハラドキドキを繰り返し、次第に疲労困憊して行く。

3番目のトラブル
午前3時、うねりが益々大きくなり、石持の魚信も遠くなった。
竿を上げて横に寝かせ、タバコに火を付けて、S君の奮闘ぶりを観戦していた。
ノビタの北側に釣り人が来た。

横に寝かせているインターラインの竿が気になり、彼に引っ掛けられないように、向きを替え、再びS君とO君の波との戦いを観戦しようとした、その時。
ガターンと、ノビタのインターラインが宙を飛び、足元のブロックの坂を転がった。
思わず叫んだ、
「止めろー!」
慌てて竿を引き上げると、中央に彼の仕掛けが絡んでいた。
彼は離れた場所で黙って立って見ている。

彼の仕掛けを外そうとしたが闇でよく見えない。
ノビタの電気浮子と仕掛けはテトラに飛び、そこに引っ掛ったようだ。
ムラムラと腹が立って来た。
(何で黙って立っているんだー!)
(何で灯りをこちらに持って来ないー!)
(馬鹿たれー!)

彼の仕掛けをノビタの竿に引っ掛けたまま、ノビタの浮子と仕掛けをテトラから外すことにした。
早く回収しないと、手遅れと思ったからだ。
でも既に手遅れだった。
                                     
      本日の釣果
そのうちに彼が、ノビタの所に来て自分の浮子と仕掛けを切り取り、何処かに行ってしまった。
彼の口からはとうとう、”済みません”の一言が聞けなかった。
あまりにも常識に掛けた30代の男であった。

(済みませんと言えんかいーー、馬鹿タレー!)
(釣りにもスポーツマンシップがあるのだー、そんな常識の無い奴は、釣りをする資格何かないんだぞー。)
(夜釣りをする時は、昼間以上に周囲にある障害物に気を配る事が必要何だ!)。

目に見えるものしか見えない人間は馬鹿だ!。
(ノビタの気持ちを察しない、見えないらしい)
見えないものを見ようとする意識が働くか、見ようと努力するか、そこが問題だ。
ノビタも、見えないが故の失敗は繰り返しているが..。

同類相憐れむ、彼には何も言わなかった。
本来なら浮子も、仕掛けも、弁償もんだと思う。
テトラに引っ掛かった浮子をあきらめ、竿先から出ている道糸を手で掴み、力を入れて切った。
これで手持の浮子は、全て失った事になる。
戦意もすっかり喪失した。

    
  雨に打たれる雑草
納竿
S君もO君も、午前3時からは1匹も上がらない。
午前4時、全員ヘトヘトに疲れて突堤を後にした。
雨が降りだし、気温も下がり、寒さに震えながら国道51号、国道245号をぶっ飛ばして帰って来た。
家に着いたのは、午前5時。

庭の雑草(草花とカミさんは言うのだが)が、雨に打たれて重く垂れていた。
今日も肉体的には疲れてたが、普段の生活では得られない充足感がお脳の中に溢れ、昨夜の興奮がパチパチとまだ弾けている。

ヘッドランプのカバーを開けてびっくり、ちゃんと予備のランプが付いていた。
昨夜、この予備ランプに気がついていれば、間違いなくプラス5匹の石持は期待出来たのに、残念!。
ワインを飲みながら朝食を摂り、その後爆睡。

 本日釣果
       ノビタ −−−  20〜25センチ  17匹
        S君 −−−   同上       15匹
        O君 −−−   22センチ     1匹
 本日の被害
       ノビタ  電気浮子2個、仕掛け2セットを海に消失。
            ヘッドランプ切れ。
       O君   電気浮子2個、仕掛け2セットを海に消失。
       S君   電気浮子を引っ掛けたが奇跡的に奪還、被害無し。
 
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