2000年 9月2日(土)常盤の海                     
   久々の大漁♪

                               
       猛暑の日の出
蒸し熱い夜
午前2時、淡いライトの光りに港が浮かぶ。
まだ港は深い眠りの世界だ。
闇に覆われた堤防を、釣り道具を背中と、両手に分け歩いて行く。
風なし。人影なし。音なし。光りなし。
こわくはない。
このまま大地が消え失せても、こわくはない。

ただ気持ち悪い。
シャツもパンツも体に貼りつき、布地と皮膚の間の通風度=0メートル。
足が地面に着く度に、体から放出された水分が、頭から足へジトーーッと流れ落ちる。
不快感100%、しんどい。
目的地は、まだ遠い。

おこぼれチョーダイ?
目的の場所に着くと、いるいるノビタの御同類が。
漏れた集魚灯の光りが、幾数ものシルエットを堤防に投影している。
ざっと20人か。
人のいない適当な場所に荷物を降ろし、準備を始めた。
アジサビキ3号にコマセカゴを付け、暗闇の足元にポチャーン。
底を取り、ゆっくりシャクル。
反応無し。

   
   石鯛の赤チャン
ガスランタンは持って来ない。
海に行けば御同類が一杯いる、光りのお裾分けを貰えばよろしからずやと、せこいノビタだ。
何せ、自転車なし、キャリングケースなし、サポータなし、助手ナシの、無い無いずくしなので、荷物を極力減らしている。

仕掛けをアジサビキからトリックサビキ3.5号に替えて、暗い海にポチャーン。
2〜3回シャクルも、やはり反応無し。

集魚灯の廻りでは、時々小アジが上がっていた。
その度に、どよめきが空気を震わす。
彼等の近くに、にじり寄る。
そのままそこに居着いて、粘ること1時間半、おこぼれは来なかった。
やはり、此所も潜りには厳しい世界なのか。

                                    
       新兵器のエアーポンプ
やっと自力で餌確保
午前4時15分、東の空の1部が白みかけて来た。
明るくなる前にと、自分のポイントに戻り、トリックサビキを、暗い海に投入した。
そこにO君登場。

顔から汗を、滝のように流している。
「まだ餌なし、早く餌を釣ってくれ!」
とハッパをかけると、
「ヨッシャーー!」
と、景気の良い返事が戻ったのだが...。
(期待しないで良かった)

新兵器のエアーポンプを、餌入れ用のバケツに取り付けた。
これがあれば、いつまでも餌を生かしておける。
先週、きむさんの持っていたエアーポンプにすっかり魅せられ、J州屋で1,980円也で購入してきた。
今日の目的の一つは、これの威力を確かめることもある。

朝の5時までに、餌用に豆アジ2匹、子メバル3匹。
それに、白と黒の鮮やかなストライプ模様の縞ダイが、”オハヨー”と見参。
記念写真を1枚撮った後、海に戻って頂いた。


海戦直後に                                 竿には命綱をつけましょう!
午前5時、磯5号の竿2本に、豆アジを付け戦闘開始。
竿に紐を付け、その先を、海水を入れたコマセバケツに結わえた。

仕掛けを投入して2分ほど。
そこから離れた所で、餌釣りをしていると。
突然、ガリガリガリ...と、不快音が耳に飛び込ぶ。

見ると、磯5号の竿が海に引き摺られ、竿の半分が大きく湾曲し、堤防下に突っ込んでいる。
「アタッテル、アタッテル、アタッテルゾーー!」
O君が叫んでる。
大丈夫、それが為の紐なんだ。
でもあせった、慌てて走る。

ガタガタ騒ぐ磯5号の竿を掴み、堤防下を見ると、道糸が海を切り裂きながら、他方の竿の浮子を巻き込んでいる。
O君にもう1本の竿の方を頼み、カンパチに勝負!。
道糸5号、ハリス4号、磯5号の剛竿、と頑丈一点張り。
右から左に走りまくるカンパチを容赦なく引き戻し、堤防の上にゴボウ抜きした。
糸の絡んだ他方の竿も、O君に同時に上げてもらう。
堤防の上でのた打つカンパチ、目測35cmと言った所か。

即2本目が
1本の竿に豆アジ、もう1本に子メバルを付け、仕掛けを再投入するとすぐに、豆アジ仕掛けの竿が、ガリガリガリ....と、悲鳴を上げた。
竿先は海面に垂直に湾曲し、浮子は海中に消えている。
竿を掴み、問答無用と強引にリールを巻く。
竿先を海面に垂直にし、糸の弛みを取り、エーーイッと堤防に引き上げた。

  
  36cmのカンサン
本日2本目、今年通算5本目のカンパチGet!。
O君の通算6本に、後1本に迫ったのだ。

この後、豆アジがなくなり、餌は子メバルとなる。
釣れない、やはり子メバルでは駄目?。
魚信が消えてから約1時間。
それでも堤防全体では誰かが、ポツリポツリとカンパチを上げていた。




竿が海に飛び込む

隣りで釣りをしていた人の竿が、竿立てからガタ−ン!と逆立ちし、そのまま海へ。
直後に、ボチャーンと飛沫が上がる。
カンパチが、竿を強引に引いたのだ。

竿の持ち主が、皆の呼ぶ声に気がつき、飛んできた。
竿は魚に引かれ、堤防沿にゆっくりと流れて行く。
「魚ハイラナイ、竿ガ、竿ガ...ホシイ..」
余程、愛着のあった竿なのだろう、そんなに大切なら、何故、竿に命綱をつけない?。
ともかく皆で竿を回収しようと、その竿に仕掛けを投げる、やっとO君の仕掛けが、その竿の道糸に絡み、竿もカンパチも回収できた。

                                               
活躍した子メバル!
止めのダブルヒット!
午前6時半。
風なく、空に雲なく、灼熱の黄色い太陽がストレートに堤防を焦がし始めた。

ラスト一本勝負と、弱った餌の子メバルから、元気な子メバルに選手交代。
「ご苦労様、元気でな〜」
と、弱った子メバルを自由の身にし、海に返した。
交代したばかりの元気な子メバルを、静かに海に投入する。
ポチャーンと水面に直立した浮子が、そのまま海底に沈んで行く。

一瞬、ドキッとするが、これは元気なメバルが、海底に逃げようとしているだけ。
放って置くと、次第に浮子が、堤防に近ずいて来た。
メバルは堤防の際が棲み家なので、どうしても浮子が堤防に近ずくのだ。
近ずいた仕掛けを、堤防から7〜8メートルの所に戻してやる。

と、1本の竿が海側に突っ込んだ。
竿を掴む、と同時に隣りの竿がガリガリ、ガガガーーーとうなり始めた。
何と!、ダブルヒットだ。
「オーーイ、Help、Helpダーー!」
隣りのO君に、SOS。
「エッ、キタ???」
分けわかめの顔をしている。

彼の方向から見ると、ノビタの影になっているもう一方の竿の様子が見えない。
彼もまさか、ダブルヒットだ何て思っていないのだ。
ノビタがリールを巻く右手を離し、海に引かれている他方の竿を、何度も指差すと、やっと分かった。

                                 
       カンパチ34〜36cmを4本
激しいカンパチの攻撃を交わし、まず1匹目を堤防に抜き上げた。
カンパチとやりとりしていたO君が叫ぶ。
「カンパチが、団体で押しかけたぞ〜〜〜!竿、さお、サオーー」

水面を見ると、針に掛かったカンパチを、6匹ほどのカンパチが、グルグル回遊している。
その回遊の軌道にO君の仕掛けを落とし、O君と竿を交換、一気に2匹目のカンパチを引き抜いた。

と同時に、カンパチの群れは、O君の餌を無視して何処かに消えてしまった。

撤退
それから10分ほど粘るも、益々暑くなる堤防に我慢出来ず午前7時半、O君と一緒に堤防を撤退。
O君はとうとう、坊主。
ノビタは通算これで7本となり、O君を1本リードした事になる。
O君、
「今日の敗因は、スカリを持って来なかったことだ」
と、原因はそれしかないと、言いながら納得出来ない顔をしていた。
O君には、本日のサポーター料としてカンサンを1本、進呈した。
今日は、久々に大満足の釣りをした。
帰って来て飲んだ缶ビールも最高だった。

”天に2日なく 地に2王なし”
今から3千年ほど前の中国の諺である。
”天に2日なく”は、今日という日は2度無いという意味。
そう、”カンパチに明日はない”のかも。
 
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