1999年 6月13日(日)東海某堤防                 
太刀魚が狂った日
                                     
        海は荒れ模様
午後3時、南風が強くなり、海は大波、小波でダボン、ダボンしていた。
陽射しが燦燦と振りそそぎ、堤防は見るからに真夏だ、それでもひんやりとした風が、熱気を吹き飛ばし快い。
広い堤防に10人程の釣り人が点在していた。
いつものポイントで道具を広げる。
時おり堤防の上に乗り上げる波を、足元で見ていると恐くなる程だ。

太刀魚が狂った!
第一投目の仕掛けが波の下に落ちていく、途中で糸フケを取った瞬間に、
と引き込まれ竿がのされる。
わずかに合せると二発目の
、2匹目の追い食いだ、数秒の抵抗の後に敵は力尽き、ゆっくり堤防に近ずいて来る、やはりダブルだった。

   
    太刀魚の4点掛け
第二投目、仕掛けが着水して、10を数えたくらいのところで、シャクル。
1匹目の
、続いて2匹目の、3匹目の追い食いで軽くシャクルと、相手が逃げるタイミングと人間が引くタイミングが激突、一瞬軽くなる。
さらに4匹目の追い食い、結果、3号のサビキ針6本のうち1番下の1本がハリス切れ、3匹だけ上がって来た。

入れ食いは続く、4点掛けの再現など、昨日の食い渋りとは打って変わり、太刀魚が狂ったようにサビキやルアーに飛びついてくる。

先週よりサイズとパワーがUPしたため、ハリス切れが次々と起こった。
ハリス3号仕掛けがボロボロとなり、ハリス2号の仕掛けに変えると、太刀魚がヒットする毎にプツン、プツン切れ、たちまち1本針となる。
ドラッグを緩めにしたが、太刀魚の鋭利な歯を避けることは出来なかった。

MORIさんニッシーさんとの遭遇
午後4時頃、目の前に背の高いスラリとした好青年が来て、
「つかのことをお聞きしますが、ノビタさんでしょうか?」
と、丁寧に訪ねられた。
ノビタのHPに投稿してくれるMORIさんだった。
MORIさんとは今回初対面。
彼女と一緒なので太刀魚釣りには参加出来なかったが、友人のニッシーさんが御家族で参加。
ニッシーさんの投稿で分かったのですが、僅かな時間にご家族で17匹釣ったそうで本当に良かったですね。

黒鯛釣り師キンさんの悲劇
午後5時頃、黒鯛釣り師キンさんがやってきた。
先週、太刀魚を空揚げにして食べたら美味しかったので、また来たとのこと。
早速、サビキ+ルアー仕掛けで開始する、第一投目でダブル。

第二投目、1度に数匹掛かり、堤防下まできた所でアクシデントが起きた。
堤防の上に持ち上げようとすると、その重さに耐えられず、サビキ仕掛けの上の2.5号の道糸が切れ、仕掛けも、ルアーも、太刀魚も海の藻くずとなった。

キンさん、先週は息子さんが第1投目にきた太刀魚を、水面から持ち上げようとした時に、竿が真ん中から折れてしまい、太刀魚釣りでは、よくよくついていない。
ノビタが捨てようとした歯っかけサビキ仕掛けと、錆びたルアーで、キンさん釣りを再開。

釣り友のオサさんが、日焼けなのか興奮したのか、赤い顔をしてやって来た。
どれほど釣れたのか聞くと、
「もう数なんか分からない!」
と、嬉しそうだ。
もう帰ると言いいながら、50メートル程離れた場所に戻ったのだが、彼と一緒に来た釣り友が、帰りたくないと言いい出し、結局我々が帰った後まで続けていた。

キンさん駄目押しのアクシデント
午後6時、6本針サビキ仕掛けが、針1本になってしまったのと、クーラーも太刀魚で一杯になったので納竿とした。
キンさん、もう少しやると言いいながら仕掛けを投げた途端、
ッシ!」
ノビタと会話しているうちにベールを降ろすのを忘れ、投げた瞬間道糸がプツン、仕掛けがはるか彼方に消えたのだ。

キンさん止む無く納竿。
それでもキンさんは18匹程釣ることが出来た。

  
クーラー一杯の太刀魚
ノビタは数を数える元気がなくなり、家で内さんに数えてもらうと66匹、過去最高(3週間の釣行)の釣果だった。

内さんは大喜び、
「習字の先生と、サーさん、スーさん、ウーさん、トーさん、....に、持っていきます」
内さん、今度はクール宅急便で宮城の親戚にまで送りたいと、言いい始まった。
ノビタは、どんどん漁師に近ずいて行くようだ。


料理方法(かみさんの)
1、大きい物(55センチ以上)は3枚に卸して中骨をとり、フライにする。
2、小さい物(55センチ以下)は、そのまま物切りにしてムニエールか空揚げ。
  ノビタは、ムニエールをお薦めする。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送