1999年 6月20日(日)東海某堤防                  
赤潮の海に太刀魚がいた!
                                     
  
第1ラウンド(午前11時〜午後12時半)

強い北風と荒れる海                                         赤潮の海
「お父さん、太刀魚釣ってこなかったら帰って来なくていいからね!!」
生意気盛りのアキの見送りの声を背に、家を出た。
午前11時、駐車場から堤防に向かうと、強い北風が砂を飛ばし目を開けていられない。
赤潮の海は白い三角波が幾重にも重なり、堤防で砕けて飛沫が飛ぶ。
広い堤防に釣り人4人、堤防に貼り付くように釣りをしていた。

意を決して、太刀魚のポイントに足を進める。
雨なのか、飛沫なのか、カッパに細かい雫がびっしり張り付く。
吹き飛ばされそうになりながらポイントになんとかたどり着いたが、道具を出すことをためらい、しばらく先客の奮闘ぶりを観戦していた。
大人2人と子供一人の釣り人達が、堤防を這うようにして動き廻っている。

先端側から釣り人が堤防の縁を探りながら来た、様子を聞いてみると、タコを狙っているのだが全く駄目だと言う。
まだタコは早いのでは?と聞くと、
「5月連休最後の日に、友人が1キロ以下だけど20匹程釣ったんだよ!」
と話してくれた。
今は1キロ以下でも、秋には1キロオーバーになる可能性充分あり、今年はタコも期待出来そうだと嬉しくなる。

太刀魚はいた
おじさんの薦めもあり、強風のなか太刀魚釣りの準備をする。
第一投、空振り。
第二投、「キタ〜〜!!」、しかもダブルだ。
この後も、パタパタと釣れ続いたが、急に空振りが続く。
場所を変えてみたが、状況変わらず。
午後12時半、納竿。
午前の部、40センチ級太刀魚9匹。

第2ラウンド(午後4時〜午後6時)

閑散とした堤防
午後4時、再度太刀魚釣りに来ると、駐車場にアジさんの車がある。
風も弱まり、雨も止み、午前より状況が好転していた。
海は相変わらず茶色に染まっている。
堤防にはアジさんらしき人影が、遠くにポツンと点のように見える。
手前の方に3人、釣り人はこれだけだった。 
           
                                         女性アングラー
空にある厚い雲は、ゆっくり南の方に移動していく。
はるか水平線上にそこだけ、白い雲と青い空が見える。

アジさん苦戦
いつものポイントに着くと、アジさんがぼんやりタバコを吸っていた。

ノビタよりわずかに早く来て、3回程投げたようだが気配を感じられないと言う。
ノビタも投げてみた。
3投目で、ルアーのフックをがっちり咥えて小振りの太刀魚が上がってきた。
アジさん急にやる気を起こし、真剣にルアーを操作し始めた。
この後、アジさんもかかり出す。
でも先週の爆釣ムードとはほど遠く、4〜5回に一回ヒットする程度だ。
型も先週より小さく、40〜45センチしかない。

  
  お馴染み、4点掛け
またまた4点掛け
何投目か、リールをゆっくり巻いてくると、ピタッとブレーキがかかった。
「キタ〜〜!!」
隣りのアジさんに聞こえるよう大声を上げる。
敵の抵抗は大きい、竿先を何度かお辞儀させ、グン、グン引き込む。
堤防際まで抵抗が続いた。
堤防に引き上げると、やはり4点掛けだった。
これが最後だった、以降、仕掛けを投げる、引き上げる、投げる、引き上げる、投げる、引き上げる、投げる、....、ルアーフイッシングはスポーツだ〜!(ホトホト疲れます)。
後から来た隣りのアベックアングラーも苦戦していた。

毒クラゲにしびれる
何投目かに1匹を釣り上げた時、サビキ仕掛けに茶色い糸コンニャクのようなものが、絡んでいる。
取り除こうと指でつかむと、ズキ、ズキ、ズキ、ズキと痛みが走った。
そのままがまんして、糸コンニャクをはずすと指が痛さで、しばらく何もつかめなくなってしまった。(後で気がついたのですが、これは毒クラゲの足だったようです)
痛みをこらえながら、又投げる。

  
    午後の釣果
痛みは次第に消えて行ったが、既に戦意を喪失し納竿とした。
アジさんもあきていたようで、ノビタが声をかけると、直に釣りを終了した。

本日釣果、アジさんは40〜45センチの太刀魚7匹、ノビタは10匹と、先週の爆釣から比べると、寂しい釣果だ。
それにしてもこの赤潮は何時消えるのか。
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