1999年 7月25日(日)東海某堤防                  
本日辛勝の巻き!!!
                                                   午前4時半、日の出直前
お祭りのような人出
目的の場所に着いたのは、午前2時。
夜空は、満天の星。
先週の日曜日とは打って変わって、闇の中に多くの釣り人がざわめいている。
先週ノビタを狂喜、鼓舞させた場所も、6〜7人の釣り人に占領されていた。
場所がな〜い!。


懐中電灯で堤防の端を照らし、鼠が壁つたいに抜け穴を探すように、ウロチョロ、ウロチョロ、オロ、オロ、キョト、キョトしながら堤防の前、後ろを探しまくる。
竿が歩幅間隔で置かれているのだ、とても割り込む隙がない。
やはり、今日は久慈川河口の石持を狙うべきだったのか。
昨日、会社の帰りに河口に寄り、その様子を見てとても期待出来ないと、石持はあきらめたのだったが....。

先週の場所から10メートル程離れた所に2〜3mのスペースを見つけた。
誰かのラジオから、1960年代のなつかしいポピュラーが流れてくる。
お脳の中がノスタルジックなメロデーに浸され麻痺していく。
次々に流れてくる歌は、”夜のストレンジャー”、”夜のパラダイス”、”テル.ミー”...あとはメロデーは分かるが、題名が出て来ない。
音楽に酔ながら、電気浮子仕掛けと、縁(フチ)の垂らし込み仕掛けを海に投入したのは、午前3時15分。
準備に1時間以上もかかってしまった。
                      
                      午前4時50分、日の出直後
無風、蒸し暑い!!。
小虫が一杯飛んでいる。
手を2箇所、蚊に刺された。
海は凪だが潮の流れが早く、浮子はどんどん流され、隣りの人の道糸にからみそうなので、出来るだけ足元近くに寄せてアタリを待つ。

やっと来たアジ
アタリ無し。
時間は無意味に、無感動に、うつろに流れて行く。
午前4時10分、夜が白み始める。
分刻みで空は明るさを増してきた。
いつの間にか全ての星が空から消えた。

突然、堤防の縁を狙って垂らし込んでいた竿が、
「コンニチワァ〜、コンニチワァ〜、世界の〜国から〜♪♪」
とお辞儀をしているではないか。
「コンニチワァ〜ではない、オハヨウだい!」
挨拶に応え竿を持ち上げると、3匹の木っ端アジが、空中でヒラヒラと水滴を飛ばして跳ねている。
待ちに待った時合だ!。

すぐコマセを籠に積め込み、再投入。
先週の日曜日なら、間髪入れずググー、ググーの引き込みがあったのだが、今日はそれがな〜い。
浮子の方を見ると、斜めに浮いていた浮子が、間が抜けたように、時々ヒョコッと真っ直ぐに立つ。
「....?...??...?!」
合わせを食わせる。
微かだが魚の手応えがあった。

そのままリールを捲く、引き上げる、やはり木っ端アジだ。
かかっていたのは1匹だけ。

 
  炎天下に136人の釣り人
垂らし込みの竿を見ると、先程より弱い”コンニチワ〜、コンニチワ〜♪”をやっている。
上がったのは、また木っ端アジ。
午前4時50分頃までこんな状態が続き、先週と同じく急に海は、ノー.アンサー。

後ろの方が騒がしい。
見ると腹太の30cm級石持が、堤防の上でバタバタ暴れていた。
顔で祝福のエールを送りながら、内実嫉妬で腹の中はゆがんでいる。
昨日の方針変更が、裏目にでたのかもしれないな〜。

炎天下の堤防に..                                 寂しい釣果
朝日に照らし出された堤防を見渡すと、凄〜い!、人、人、人、人、人、人....。
おじさん、おばさん、若者、アベック、親父と息子、親父と娘、おじいさん、おばあさんの家族連れ、それがみ〜んなフイッシャーマンなのだ。
かってこんなにこの堤防に人が集まったか?
夜、歩いて来た時もかなりの人だと思ったのだが、まさかこれ程とは思わなかった。

午前6時、現場を離れ、灼熱地獄が近ずく堤防を脱出した。
歩きながら数えた釣り人は136人、ノビタは”雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ...”には耐えられるが、釣れるとは思えないベタ凪の炎天下にはとても耐えられな〜い。
今日の釣果、アジ13〜18cmを11匹、寂しいな〜。
駐車場は満車、駐車場から溢れた車が道路脇にズラリと並ぶ、皆さんご苦労様で〜す。

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