2002年9月14日湊寄りの堤防

   アジの形は良くなった

朝は玉砕                空に鳥が一匹
朝7時、シーバスロッドを1本持って、常盤の海へ。
曇天の空、冷たい北風、反応の無い海。
堤防の上に、杭の様に並んで立つ大勢の釣り人たち。
ノビタも並んだが、百年河清と1時間で退散して来た。


転戦
一旦、家に帰ったが。
このままでは済まされんと、転戦を決意。
狙う獲物は?。
アジは釣りあきたし、食いあきたし、見あきたし。
結局、釣れれば何でも良いじゃん。
と、アジにした。

出撃する時刻は?。
昼間は鈍潮、期待出来ないので夜襲にする。

助人
夕食が終った後、気が重くなり出足が鈍ると。
カミさんが、
「付きあう?」
と声をかけてくれた。
ホッとして、好意に甘えたのだが。
これがとんでもない事に・・・・。

釣れたけど・・
空は厚い雲に覆われ、月無く星無く。
堤防全体が、陰々滅々としていた。
堤防の先に、暗くてよく分からないが釣り人が2人ほど。
風も無く、蒸し暑いほどだ。
適当な場所に荷を下ろし、竿を一本出し。
釣りを開始したのは、午後7時半。
コマセ籠を付けたサビキに、電気浮子を付け、40メートルほど遠投し助人に渡した。

もう一本、ノビタ用に竿を準備していると。
始めに投げた電気浮子がズボッと沈み、暗い水中をボーーッと赤く染めながら横に滑って行く。
助人が、ワッショイ、ワッショイとリールを巻き、
「重いよ〜!」
と引き上げたのは、21センチほどのアジ。
まずまずの形だった。

そして助人が、
「外して〜」
「餌つめて〜」
「投げて〜」
そしてワッショイ、ワッショイ。
また、外して〜、餌詰めて〜、投げて〜。
と、まるで女王の如くノビタをこき使う。
おかげでもう1本の準備が完了したのは、午後8時を過ぎていた。

沈黙の海
追加した竿の仕掛けを、40メートルほど沖に投入した時には、沈黙の海に戻っていた。

電気浮子は行儀良く、直立不動のまま動かない。
浮子が意地を張ってるようにも見える。

「もうくる頃 もう来る頃
 今日も  待ちぼうけ
 明日がある 明日がある
 明日があるさ♪」
              by 坂本 九
時は空しく過ぎて行く。


とんでもない助人
助人(すけっと)が、うるさくなって来た。

「おたくサン、何を釣ってんですか?」
「口が寂しい、アメないの〜」
「喉が乾いた〜」
「帰ろうか?」

「ワタシって、ただ待つのって耐えられないの」
「どれだけ待てば釣れるんですか?」
「つまんないな〜」
「家でテレビか、新聞見ていた方が良かったな〜」
「往生際が悪いと思いませんか?」
「帰ろうよ、どうせ駄目に決まっとる」
「しつこいのは、嫌われるよ」
「あぁ〜大福食べたい」
    ・
    ・
    ・
極楽蜻蛉(ごくらくとんぼ)の漫言放語が、絶え間無く続く。
助人が、とんでもない足手まとい、有害無益になるとは、後悔先にたたず。

飛魚釣りたい
暗い海のあっちこっちで、バシャ、バシャ、バシャと、飛魚が水面を跳ねている。
「飛魚って、食べるとモサモサしてるのよネェ〜」
「でも釣ってよーー!」
餌の沖アミがないと言うと、今度はタモで掬えと言う。
タモも持って来ないと言うと、
「何をしに来たんですかーー?」
今度はやつ当り。

しばらくして、薄暗い闇から助人が、
「お父さん出番ヨッ!」
と呼んでいる。
仕掛けが絡んだらしい。
自分でやれ!と言ったが、出来無いと言う。
見ると、よくぞこんなにモジャモジャにしたもんだである。
何でこうなった?と聞くと。
飛魚をサビキで釣ろうと、海をかき回したと言う。
仕掛けのもつれを解くのに30分、まいった〜。

かしまし女の騒音に、耐えがたきを耐え、午後10時半まで粘って納竿。

佐藤垢石(こうせき)名人曰く、
「釣り竿を持つには、まず邪念があってはいけない。自分は山川草木の一部分であれと念じなくてはいけない」
垢石名人の言葉とは、雲泥万里の釣りだった。

本日釣果、3時間で12匹、一人時速2匹の渋い釣りだった。
ただ平均サイズが20センチと、形が良かったことが唯一の救い。
これからに期待出来そう。

              
本日釣果



















 
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