2002年10月12日(土)日立沖釣り

   日立沖のクロイカ釣り

                              いざ戦場へ
龍翔丸に乗る
港を出た龍翔丸は、時速30ノット(55.5km/hr)ほどのスピードで大海原へ。
ノビタの気持ちはもう漁師である。




   
黄昏は近い
ドドドドドとエンジンが吠へ。
ブルブルブルと全身を震わせ。
海を斬り裂き。
波飛沫を空中に散布し。
黄昏の海を白狼の如く。
龍翔丸は奔しる。


いつか水平線上に線となった日本列島に、淡麗なる夕陽が沈み。
世界が闇に包まれて行った。

周囲は剣豪揃い
今日は、娘のマーがアシスタントとしてお供をしてくれた。
ノビタは腰に自信が無いので、ほとんど命令だったが。
まんざらでもなさそうだ。

向こう三軒両隣りは、汚れたカッパを羽織った「ボロは着てても・・・♪」の百戦錬磨風。
周囲を気にせずベストをつくせ。
「今日の目標は2人で50匹」で行こう。

イカ釣れた                          スタンダード
航程80分、やっと目指す漁場に着いた。
船長の合図と共に、全員がドボン、ドボン、ドボンと仕掛けを、ライトに照らされた青白い海に投入し。

開始から1〜2分。
早くも船長が、何処かで、誰かが、水深30メートルでイカをゲットしたと叫んでいる。
そして今度は左隣りで。
次は右隣りに。
また左隣りと、周囲にイカが舞い上がるのだが。
我々2人は、シーーンと別世界にいた。
「どうして?」


                              
      ビッグ
皆さんに遅れること5分ほど。
仕掛けを50メートルまで落とし、ゆっくりシャクリながら40メートル、30メートルと引き上げると。
突然、グッと何かを引掛けた。
グイ、グイ、グイとさらに追い討ち。
キタキタキター!。

「マー来たぞー、30メートルだ!」
と、マーを元気つけ。
慎重にリールを巻く。
イカは、肉離れや、足切れで、途中でバレる事が多い。

よくよく用心しないと、逃げたイカの足が、針にぶら下っているだけ、
「うらみっこなしで 別れましょうね
  さらりと水に すべて流して♪」
             by 梓みちよ(歌)
になってしまう。
無事、船上に上がったのは、40cmほどの平均サイズだった。

イカ釣りの技
この後、棚取りが問題なのか、イカが食い渋っているのか、爆発的発展は無かった。
マーも悪戦苦闘している。
結果から見ると、ノビタは時速5匹、マーは時速1.5匹。
このイカ釣りも一種のルアーフイッシングである。
ルアーと同じように、食い渋る時は偽餌の舞い方がうまくないとイカは釣れないようだ。

        
 足元の樽は満杯♪












開高 健はその著書の中で、その極意をこう述べている。
「何であれ逃げるモノには、あわてて飛びつきたくなる心理が人間にはあって、それで大失敗をやらかすのであるが、魚もおなじである。
マメにこうやってルアーの泳ぎに変化を与えることがよろしいのである」

イカを偽餌に飛びつかせる、この説明しにくい何かがあるか、ないかが腕の差なのさ。

50cmオーバー
始めに到着したポイントには3時間ほどいたが、釣れなくなったので午後8時半、龍翔丸はポイントを変えた。

ポイントを変えると、またイカが釣れ始まった。
漁り火に照らせれた青白い海上を、サンマがピューピュー走り、それを追って数十羽のカモメが舞う。
ヒトはイカ釣りに夢中だ。
暗い太平洋のド真ん中、此所だけは祭りの騒ぎだった。

此所で2匹ほど上げた後。
水深40メートルまで仕掛を落とし、スロー・アンド・スロー。
そしてストップ・アンド・クイックと、竿をシャクリながらリールを巻いていると。

突然、ギギーッ!、と重厚なブレーキが掛かった。
すぐ竿先が引き込まれ、続いてガクンガクンと強烈な痛打。
1〜2分ほど相手の引きに耐えた後、ポンピングしながらゆっくりリールを巻いた。
何度も追撃を食らったが、魚類イカ科のクロイカと、霊長類ノビタの綱引きを制し、船上に上ったのは50cmを越える大イカの1点掛けだった。

これが、ノビタの残りパワーの全てを消費したようだ。
この後は、全身がヨレヨレとなりボーッとしている時間の方が長かった。

帰港
午後10時半、沖上がり。
我々の隣りにいた剣豪達3人は、平均一人80杯を上げたようだ。
我々は、マーが8杯でノビタが30杯、目標には届かなかったが、充分イカ釣りを堪能して来た。
陸に上がると急に寒さが身に沁み、無性にイカポッポで酒が飲みたくなる。
                          
ポッポ焼き
「お酒はぬるめの燗がいい 
  肴はあぶった イカでいい
   女は無口な ひとがいい♪」 
      舟唄 by 八代亜紀(歌)

我が家では、女は無口・・・だけは無理だが。
まだ起きるているだろう女2人と、祝杯を上げよう。

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