石持は何処に? 天気は上々 河に沈む夕日 日が沈んで行く、空と地を赤く染めながら。 その夕照、川面に黄金色に輝く一条の線を曳き。 幾千、幾万の乱光が波間に跳ね。 1日が幕を引かんとする華麗な夕暮れ。 一天に雲なく。風なく。 寒くもなく、暑くもなく、すべてこの世は事もなく。 河口の上流で、釣り人が数人竿を並べていた。 その日暮しの土地の者なのか。 平凡な勤め人なのか。 真剣なのか、倦怠モードなのか、置き竿にしたまんまボ�ンヤリ川を眺めている。 堤防の先端付近で釣り人が一人、虫のようにテトラの上を這いずっていた。 先端側は、彼とノビタだけのようだ。 彼から50メートルほど手前に荷を降ろし。 豪華な夕景を前に釣りの準備を始めた。 干潮時の久慈川河口 フグはいた 青い空の末にあった黒い闇が。 徐々に空を覆い、白く霞んだ星が数個形を表した。 午後6時50分、川に向かって第一投。 竿は、波が川を登って来る度に、召し使いが主人を迎え�るが如くお辞儀をし、また静止する。 30分ほど経過、餌をチエックすると、針だけに。 餌を付け替えて再び投入。 竿をテトラに立てかけた途端、竿先につけた鈴がリリリーン♪と鳴り、竿を大きく合せたが�空振り。 その後も、餌を付け替える度にアタリが、そして空振り。 何度目か、とうとうフイッシュ・オン!。 「正体見たり枯れ尾花」上がって来たのは、体長15cmほどのフグだった。 満潮時の久慈川河口 8匹! 午後7時半、堤防の先端から釣り人が帰って来る。 どうでしたかと聞くと。 「朝からやって8匹ですよ」 エッ、そんなに?。 「フグですが・・・・」 それを先に言いなさいよ、ったく。 午後9時まで粘るも、あの痛快な石持のアタリを、とうと�う見ることなしに納竿。 東の空に月が2つ 帰る途中振り返ると、海上に月が2つ。 上は空に輝く本物の月、下は海に写った偽物の月なり。 近日中に必ず石持をゲットするぞ、とつぶやいたけど。 本日釣果・・・・・ボーズ The End |
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