2004年6月30日(水)三流の釣り場
               午後7時15〜午後8時半

  
     メバル狂乱

入れ食いの季節                     あの町この町日が暮れる
午後7時15分、第一投。
空も、陸も、海も、たそがれ色に。
でも夜にはまだ大分間がある明るさだ。
ポチャーン!と浮子が水面に立つと同時に、ズボッと沈んだ。
竿をハネ上げると。
ギューーンと竿先が引っ張られ。
それを引き戻しながらリールを巻く。

サイズは20センチを超えたか!?。
足元の岩場までテキ近ずけり。
されどまだテキ浮上せず。
根掛かりに御用心!。
そして、問答無用、斬り捨て御免、と岸に引き上げると。
引きが良いはずだ、ダブルだぜ。
サイズは17〜18cm。
1匹は針を飲んでいたので、針外しにモタモタ。

2投目、仕掛が沈む。
糸の弛みを取っていると、ギューーンと糸が張り。
テキは一目散に岩場に走って行く。
引き戻しながら、一気に陸に引っこ抜いた。
さっきと同じサイズだ。
また針が呑まれている。
モタモタ。

  
  不気味な月夜
3投目、仕掛がまだ海中に沈みきらないうちに、糸が横に走る。
ソレーーッ!、とばかりにリールを巻いた。
ククククッーーーと竿先が引き込まれ、竿を立てると、またククククッーーーー。
またダブルだ!。
また針が呑まれている。
モタモタ。

4投目、テトラの根元にポチャーーン!、直立した電気浮子を手前に引くと、ズボッ!。
メバルの疾風怒濤の攻撃は続く。
侵し去ること火の如く。(風林火山)
まるでニトログレセリンを海に一滴滴らしたような爆発じゃ。
針さえ呑まれなければ・・・・。

その後は・・・
午後7時35分。
港が夜に沈んだ途端に、海からの応答が消えた。
どうしたのか。
メバルの狂乱、華麗なる躍動は、僅か20分。
その大半は、呑まれた針外しに費やしてしまったが・・・。
その僥倖にノビタ破顔一笑。
                                    
まだ20cmを超えず
それから後の時間は、付け足しだった。
東空の満月が、次第に輝きを増し、その光が周囲を白黒のモノクロで浮き彫りに。
風は無い。
遠方からドドドドドードドドドーーと「ン」の抜けた潮騒の音が、切れ目なく轟いていたが。
足元の海は、あくまで静かで穏やかだった。
人気の無い海は、「安達ケ原」の不気味さだ。
ふと後ろを振り返り、そそり立つ鉄塔の黒い影にギョッ!。
震えて釣れ!。

波間に見え隠れする電気浮子は、永遠に漂っているだけのような・・・。
午後8時半、時間の空費にピリオドを打った。

本日釣果
  メバル 15〜18cm    10匹

The End
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