２００５年８月２４日（水）　阿字ケ浦方面の港 　　　　　　　　　　　午後５時〜午後６時

ジグサビキ好調！ 水温低下　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　空はいまにも下しそう 午後４時４０分。 明るい堤防の上を、今日もシーバス・ロッド１本を手に先端に向かった。 北東の風、バタバタとややうるさい。 海は無数の小波に覆われ、ザザーッ、ザザーッと堤防に打ち寄せる波が騒いでいる。 今日は期待はしていなかった。 先週の金曜日の海水温は２５．４度、昨日の海水温は１９．０度。 その差６．４度である。 もし人間が泳いでいた時に、これほど水温が急降下したならば、冷凍マグロのようにカチンカチンに全身が硬直してしまうかもしれない。 魚だってショックで、海底にひっくりかえっているのかも。 とてもサビキやルアーに飛びついてくる元気はないと思うのだが・・・・。 アジのトレトレの味は？ 現場に着いたのは午後５時前。 ６〜７人の先客が、浮子カゴのサビキでアジを狙っていた。 この時間帯にアジを釣りに来る連中は、相当な美食家だと思いたい。 此所で釣ったトレトレのアジを、電光石火、家に持ち帰り夕飯のオカズや晩酌の肴にしているのだ。 そのトレトレの光沢のある肌をもつアジを食したら。 スーパーの店頭で、その肌に艶を失って並んでいるアジなんて、とてもとてもお話しにもなにも・・・・。 昔、大阪の”くいだおれ”というお店で、 �"今夜まにあう金玉料理���錫鮠 ����というキャッチフレーズで出していた雄鳥の１件があって、紳士の多くがその御利益にあずかろうと会社帰りに寄って行ったそうだが。 太平洋の荒波で育ったアジのトレトレを、晩酌の肴に食べる方が実質的には”今夜にまにあう”元気の元ではないだろうか。チャン、チャン♪。 お化けアジが・・ いつものように、今日もジグサビキで勝負である。 その準備をしていると。 釣りを観戦していた人が、 「カンパチやーー！」 と空を裂く叫び声を上げた。 先客の一人の磯竿が、空に満月の弧を描いている。 竿が徐々に海側に倒れて行き、右へ、左へ、竿が振られ。 竿が持ち上がらないようだ。 �"姿が見えないな〜���錫鮠 ����とギャラリーの声。 先客が、汗を散布しながら戦いを制し、堤防に上げたのは４０センチ近いお化けアジだった。 �"ホーッ、こりゃまた・・・���錫鮠 ����と釣り上がったお化けアジに群がった釣り師たちの感嘆の声がしきり。 ジグにも来た 今日は駄目だろうとあきらめていた気持ちが一気に燃え上がり、心臓がプルプルときめいた。 急いで、メタルジグを付けたピンクのスキンサビキを波立つ海へ。 夕まずめには、なぜかピンクのナイロンスキンが常識なのだ。 １投、２投、３投、４投・・・・・・・・・。 投げては引き、投げては引きを繰り返す。 この広い太平洋の何処を、アジが泳いでいるのか。 いつものことながら、始めの１匹を釣り上げるまでの焦燥はかなりのものだ。 １０分ほど投げ、気分転換にサビキを替えてみることにした。 　村正のような？ 交換したのは先日と同じ、日立フイッシングセンターサウス店Ｅ−子さんお薦めｇａｍａｋａｔｓｕのシグナルファイバーだ。 交換して第一投。 仕掛が７０メートルほど沖に着水し、そのまま海底に落ちて行く途中で、フワリと糸がふけたような・・・・・・ �"・・・・・・・・・・？���錫鮠 ����リールを巻きラインの弛みを取っていると、クイ、クイ、クイと海中から心臓の鼓動が竿先に伝わって来た。 �"キターーーーーー！���錫鮠 ����暗雲の隙間から、太陽が顔を覗かせたような喜びが。 慎重に抜き上げたのは、１７〜１８ｃｍのアジのダブル。 これは、シグナルファイバーの威力なのだろうか。 だとすれば、その魔力は妖刀村正なみだ。 この後は投入する度に、２０ｃｍほどのサバとアジがかわるがわるにヒット。 サバはその都度リリースし、アジだけキープした。 どんな仕掛ですか？ いつの間にか、ノビタの隣りに若いルアーマンが２人。 シャカ、シャカ、ヒョイ、ヒョイとスピニング・タイプのロッドをせわしく操っていた。 でもノーヒット、ノーアンサーのようだ。 ノビタの方は、１００発、１００中の勢い。 とうとう隣りのルアーマンが近ずいて来て、 �"どんな仕掛でやっているのですか���錫鮠 ����と聞かれたので、ジグサビキだと教えてやると、始めてだったようで驚いていた。 サビキを付けてみたらと話すと、車に置いてきたとあきらめたようだったが。 ノビタの入れ食いが続くのを見て、 �"車に取りに行ってきます���錫鮠 ����と走って行った。 ところがギッチョン、彼がいなくなって５分もしないうちに食いが止まってしまった。 終章　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アジ寿司じゃ！ 空もすっかり雲で覆われ、今にも下しそうになって来たので釣り人は皆そそくさと帰って行く。 ノビタも、車までサビキを取りに行った若者のことが気になりながらも納竿。 意気揚々、セ・シ・ボ〜ン♪（とても良い気持ち）と、堤防を歩いて来ると。 さっきの若者が顔を真赤にしながら戻って来た。 食いが止まったようなのでお先に失礼、と話すと。 一瞬、阿呆みたいな顔になったが、 �"まだ明るいですから・・・・���錫鮠 ����と堤防の先端に向かって行った。 どうなったのかしらん。 家に帰り、早速、カミさんにアジ寿司を作ってもらう。 もう絶品なりや。 アーメン。 本日釣果 　　アジ　　１８〜２０ｃｍ　 １２匹 　　小サバ　約２０ｃｍ　　　６匹（リリース） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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