2007年1月9日(火) 阿字ケ浦方面
              午後4時〜午後5時40分
ノビタの釣り天国


        タナゴ釣りも楽し

                                      雲一つない黄昏
冬はタナゴ釣り
久々に晴れ渡り、風もゆるかった。
ーこんな日に行かずして、何時お前は行くのか?
と、寒さに負けて出不精になった身に気合を入れ、冬の海へ突進した。

狙いはタナゴ。
『なりふりかまわず』と言うが、水温が低く魚影が薄いこの季節、魚を選んでいる場合ではない。
とは言へ、できたら人並みにヒラメや、座布団カレイ、尺メバル・・・エトセトラの大物を釣って。
世間をアッと言わせたいのだが・・・。

いかんせんこの季節に、釣れるか釣れないか分からない魚を、寒い海でジッと待ち続ける根性がないのである。
それよりも、釣れそうなタナゴを狙った方が楽しくないかい?。

タナゴに対する人間の評価は厳しい。
お魚センターや、スーパーの生鮮食品コーナーに、タナゴが並んでいるのを見たことがない。
セイゴや、メバル、サバなどは、季節に関係なく並んでいるのに。
どうやら、お魚センターやスーパーでは、タナゴを魚として認めていないのかもしれない。
魚として認知され、店に並べられる最低レベルはドンコやイワシ止まりのようだ。
ノビタは、このように冷遇されるタナゴの名誉回復のためにも、タナゴを釣って骨まで愛してあげたいのである。(チャン、チャン♪)

     
邪魔物は消えない
サビキ釣り名人がいた
水平線上に白い綿雲が、細い線状に数本浮かんでいる。
空は青く澄んでいた。
海はベタ凪。
冷たい南風が吹いていたが弱く、まずまずの釣り日和だった。

広い堤防に、ポツン、ポツンと4人ほど先客が散在していた。
先に進むと、右手を頭上で大きく振っている人がいる。
近ずくと、
「明けましておめでとうございます」
と大声を上げ、お辞儀をしている。
サビキ釣り名人だ。
なんか待ち人来たりの歓迎ぶりだ。

彼は、去年の暮れからずーーっと、雨にも負けず、風にも負けず、冬の寒さにも負けず、釣りにきていたらしい。
ならば釣れたのかと聞くと、釣果はパッとせず、アジもほとんど釣れなかったらしい。
それでも来るのは、やはり『釣り病』という重い中毒なのだ。
彼が見てくれと言うのでバケツを覗くと、25〜6センチもあるクサフグが、バケツに1匹だけ入っていた。
                                          
   使用したサビキ
タナゴはいた
日が大分傾いた頃から無風となり。
寒さも和らいだ。
釣りの準備が終るころには、空に薄い朱色が混じっていた。
午後4時、釣り開始。
今日は初めから、堤防の足元狙い。
磯竿2号を2本出し、コマセ籠にサビキ、それに沖アミを付けた何でもあり釣法。

釣りを開始して、10分ほど経過。
竿の先に付けた鈴が、
「リリリーーン、リリリーーン、リリリーーン」
と激しく鳴り、その竿の先が海に突っ込んで行った。
竿を掴み、リールを巻きながら竿を持ち上げる。
ググーン、ググーンと重く強い引きが、腕にかかる。
リールを、ギーコ、ギーコ、巻き続け、そのまま敵を水面から引っこ抜いた。
始めの1匹は、25センチほどのタナゴだった。

ご参考
タナゴが釣れると、サビキ針6本の沖アミは全て空になるので、その度に沖アミを付け直し、コマセも追加した。
餌を付け替え仕掛を海に投入するのだが。
この時、仕掛が根掛かりしないように、かつ海底付近にいる敵を攻めるため、錘が海底から50センチほど上にあるように仕掛を沈ませる。

ー錘が海底から50センチほど上にあるように、棚を調整するには?
予め、道糸の先に錘だけ付けて海底に落とし、錘が海底に着地した所で手元の道糸に浮き止めを固定し、これ以上道糸を出さないようににする。
この後、仕掛の長さ分も考慮して浮き止めを再度調整する。
このようにしておかないと仕掛を落とし過ぎて、海底に沈でいる捨て石に仕掛を根掛かりさせてしまうからだ。

ー別に浮き止めなんか、いらないのでは?
ノビタは浮き止めによる棚の調整をしないで、一度、根掛かりさせてしまったことがある。
何故なら、コマセ籠を仕掛の上に付けると錘より重くなるので、錘が海底に着底した感覚が分からなくなるからである。

ふったさんも来た
午後4時から午後5時まで、タナゴはポツ、ポツ釣れた。
15センチほどのクサフグが釣れたので、サビキ釣り名人に進呈した。
サビキ釣り名人は、ヒトデ以外はほとんど持ち帰り、料理するのだそうだ。
特にこのクサフグは美味しいという。
ノビタも、いつか試食してみようかと思っているが・・・。

午後4時半。
ふったさんが、左手に竿2本、右手にバッカンの、常陸太田市釣り師ファッションでやってきた。
去年の暮れまでは、ジャンパーにジーパンの軽装だったが、さすがに今日は上も下も防寒着で身を武装してきた。

納竿
午後5時を過ぎると、全くアタリがなくなる。
午後5時半、サビキ釣り名人が撤退。
名人が匙を投げた海で勝負する元気もなくなり、我々も午後5時40分に撤退してきた。

本日釣果
 タナゴ  12〜15センチ  5匹 リリース
 タナゴ  21〜25センチ 5匹
 クサフグ  15センチ 1匹
            
        本日の釣果





















The END
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