2007年5月14日(月) 日立沖のカレイ釣り
              午前6時10分〜昼12時
ノビタの釣り天国


       今、日立沖はカレイが旬

   
                          
               海は凪
釣り日和
今日、龍翔丸に乗船した釣り侍は7人。
ミタ船長の話しでは、これまでで一番釣れた日だったようだ。
なんせ、7人全員が良形のカレイを10枚以上釣ったのである。

釣り場は、日立港から50分ほど南に走った所。
今日も、ノビタがいつも釣る場所は先客に取られていたので、
止む無くノビタは先日と同じ右舷トモ寄り操舵室の後ろで釣ることにした。
午前6時10分、釣り開始。
「プップーー」という汽笛を合図に一斉に海に、ドブーン、ドブーン、ドブーン!と仕掛けを投入。
薄雲を透した陽射しが、海を柔らかく照らしていた。
無風。ベタ凪。
気温は13〜14度ほど。

ノビタだけ・・・
釣りを開始して5分、左隣りの釣り人が良形のカレイをゲット。
その場所は、いつもノビタが釣る所。
ーそれはノビタのだ!
とどうしても言いたくなる。
今度は右隣りの人が良形カレイをゲット。
続いて左隣りの人にまた来た。
後ろの方(左舷側)から、「ダブルだー」の叫び声が。
ノビタは焦った。
ーおい、必殺仕掛けよ聞こえるか?いい加減に目を覚ませ!

    
使用した仕掛
釣りを開始して20分後に
と・・・。
ノビタの呼びかけに応えるように、竿先をヒクヒクさせるアタリが。
午前6時40分だった。
道糸を緩めて、数秒ようすをみる。
潮の流れに道糸が引かれると、またヒクヒクヒクというアタリが手元に届いた。

これから展開するドラマを話す前に、今回使用したリールと竿のプロフィールを。
●リール:持ち重りがせず操作性に優れたルアー用のシマノ製スピードマスター200
(最大ドラグ力6.0kg、自重280g、これにPEライン3号を200メートル巻いた)
●竿:コンパクトさとアタリの感度の良さでsimotsuke製の船竿シー・ドリーム・カレイ
(腰が強く先調子の2本つなぎ、全長1.65メートル、自重134g、錘負荷は30〜60号)

話しを戻そう。
そのアタリは、はじめ微かなそよ風のようなアタリであった。
まるでハゼが餌にじゃれているような・・・。
道糸を張ったまま、ソーッと竿先を30cmほど持ち上げた時だった。
異常な重さが竿を持つ腕に。
ー・・・・・・・根掛かり?

直後に、いきなりグググーーッ、グググーッという重厚な引きこみが。
ーアタリだーーー!
この一瞬。
それまで薄く、軽く、ゆるかった炎が、胸の中で一気に燃え上がった。

                                       
堂々52センチ
リールをキリキリと巻くと、ドスン、ドスン、ドスンと竿が痛打され。
「ミタさ〜ん、タモーーー!」
と大声を上げた。
操舵室からミタ船長が顔を出し、
「タコか?」
ー違うカレイだ!
と応えながら、エンヤードット、エンヤードット♪
とコンパクトなリールが壊れまいかと心配しつつ、敵を海底30メートルから巻き上げてくる。
ミタ船長が竿の曲がりを見て、タコかな〜とつぶやく、
ーノビタはカレイだ!
と激しく自己を主張する。

何度も強烈な反撃に合い、その都度リールを巻く手を休め引き込みに耐えた。
苦戦苦闘3分、とうとう敵影が暗い海中から回旋しながら浮上してきた。
「これは50オーバーだ!」
と言いながらミタ船長がタモ入れ。無事船上に引き上げられた。
体長52センチのイシガレイだった。
激感動!の本日初めの1匹だった。

長い冬から春満開へ
感動に浸っている場合じゃないと、即、仕掛けを海に返したのだが後が続かない。
船中、ミタ船長の「キターキター」の掛け声が続いているのに・・・。
午前7時10分に25センチのマコガレイが来たのが最後に、10分、20分、30分、40分・・・・1時間、1時間30分、と応答が消えてしまった。

ノビタが釣れない間も、右や左の旦那さんは、次々と良形のカレイを上げていた。
今に見ている僕だって、の今がなかなか来ない。
ー一体何が悪いの?
ノビタの頭上には、疑問符が無数に浮かんでいた。
ひょっとすと、誰かがノビタに釣れないように呪文をかけているのか?
この焦燥、苦悩、忍耐の、冬のような沈黙が1時間50分も続いた。

そして、待望の3枚目が上がったのは午前9時だった。
この時、ノビタの右側にいた釣り侍は、すでに良形カレイ12枚と45センチほどのホウボー
を釣り上げていたのである。

    
  樽に溢れる
でもこのあと、ノビタにも遅かった春が到来した勢いで釣れた、ノビタのメモによると。
カレイの形は30〜42センチ。
9時10分に1枚。
9時25分に1枚。
9時40分にダブル。
10時に1枚。
10時15分に1枚。
10時25分に1枚。
10時30分に1枚。
10時40分に1枚。
10時55分にダブル。
(11時10分、左舷側で「トリプルだーー!」の歓声が上がる)
11時30分に1枚。
11時50分に最後の1枚。
と3時間で14枚、時速5枚のペースでカレイを釣り上げていた。
こんな経験は生まれて初めてである。
一生は1回、皆さんも一度未知の世界を覗いてみてはどうですか?

沖上がり
午後12時、ミタ船長がスピーカーを通して本日打ち止めの合図をする。
眼前に広がる碧い海、白い雲を分けて青い空が覗き、太陽が眩しい。海はもう初夏だった。
今日は最高だったと、快感の余韻に浸りながら船に揺られ帰って来た。
「われいまここに
  海の青さのかぎりなし」
      (山頭火)

本日釣果
イシガレイ 52センチ 1枚
マコガレイ 25〜28センチ2枚、30〜42センチ 13枚


            
       本日の釣果
















The END
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