2007年5月23日(水) 日立沖のカレイ釣り
              午前6時5分〜午後12時
ノビタの釣り天国


   常磐の沖はまだカレイが旬
   
                          
            今日も釣り日和
夢を追い
夢を追い
快晴。ベタ凪。緩い西風。
気温は15〜16度。
ー今日も絶好の釣り日和だ!

爽やかな早朝の海上を。
龍翔丸は、
ーより多くのカレイを!
ーより大きい座布団カレイを!
ー願わくば外道に大瓶サイズのアイナメを!できたら大タコも!
と夢膨らむ7人の釣り侍を乗せて南へ南へ疾走する。

行く先は、カレイの大集団が駐屯する常磐の海だ。
ノビタも、一昨日の石持狙いは「勝と思うな おもえば負けよ♪」と悲壮感が漂っていたが。
今日は全身からバチバチと鋭気を放電し、「敵は幾万ありとても〜♪」と勇ましい。

出足不調
日立港第5埠頭を出航したのは、定刻より10分早い午前5時20分。
戦場に着く予定は6時10分。
まだか、まだかの50分だ。

逸る気持ちには、後ろに消えて行く風景の遅いこと。
久慈川河口、豊岡海岸、日本原子力東海発電所がゆっくり後ろへ消えて行き。
そして常陸那珂港の沖堤防が見えてくる。
この沖堤防は長い。
いつまでもつきない沖堤防、船のスピードが極端に落ちたような気がする。
やっと常陸那珂港の沖堤防が後ろになり、次に磯崎漁港、那珂湊港、大洗海岸が続く。

戦場に到着したのは、午前6時5分。
先陣を切った遊漁船が2艘、海上に浮かんでいた。
到着するとすぐに「プーーーーッ」と戦闘開始の汽笛が鳴り、一斉に釣りを開始。
ノビタの釣り座は右舷ミヨシ側操舵室の前、いつもの定席だ。
釣りを開始して3分経過。
右舷トモ側、福島県白河からきた釣り人が、船上第1号のカレイを。
その直後、左舷側で第2号が上がったと、ミタ船長がスピーカーを通して知らせてくれた。

ノビタもせかされるように、50号の錘で海底をトントンと小突く。
「モシモシ カレイ ヨ イルカ?
 イルナラ オウトウセヨ
 シキュウ オウトウセヨ」
ーオウトウ ナシ!
今日も出足不調。
ノビタの後方(左舷ミヨシ側)で、ミタ船長がタモ入れをしている。
そして50センチオーバーのアイナメが御用となった。

始めの1匹
10分経過、オウトウ ナシ!
20分経過、オウトウ ナシ!
30分経過、オウトウ ナシ!
・・・・・・。
そして、午前6時40分。
一瞬、潮の流れが速くなり、道糸が錘に引かれてグーンと張った。
と・・・。
コツン!と錘が岩に当たったような、いや岩から錘が転げ落ちたようなショックが手に・・・。
ーオウトウだ!

転瞬、リールをフリーにし、道糸を放出し。
そのまま道糸にテンションが懸からないようにして待つ。
胸の中で、10、9、8、7、6・・・・・・とカウントダウン。
リールを巻きながら竿をソーッと持ち上げ、聞き合わせすると。
ク、ク、クと軽い応答が戻って来た。

しばし間をおき、もう一度聞き合わせ。
ググググ・・・と、間違いなく針掛かりした手応えが。
はじめの1匹だ、”悠々として、急げ”(開高健)と慎重に敵を海底から引き上げてくる。。
上げてくる途中で、操舵室にいるミタ船長に手を振りタモの準備を頼んだ。
はじめの1匹は、42センチの良形マコガレイだった。
                                  
   真夏の海だった
ああ勘違い
このあと。
ー今こそ時節到来!天定まって輝ける未来が!
とばかりに、海底を小突き廻ると・・・。
今度は、ググッ、ググッ、ググッとサルでも分かる明確なアタリ。
操舵室からミタ船長が顔を出し、
「アタリか?」
と聞くので、大きくうなずくと。
「調子が良いね!」
と言ながら見ている。

水深35メートルの海底から引き上げて来る途中も、ググッ、ググッと抵抗は止まない。
今度のカレイは健康優良児らしいと、その引きを楽しみながらリールを巻いてきたのだが・・・。
水面に浮上したのは、斑な茶色の服を着た40センチほどのネコザメ。
「世の中に魚(人)の来るこそ嬉しけれ とは言うもののお前ではなし」(内田百けん)
操舵室を見ると、ミタ船長の顔はすでに消えていた。
おそらくドジなノビタを見るに忍びないと思い消えたのだろう。
通常カレイは引き上げて来る途中は釜中之魚、水面が近くなって身の危険を察し周章狼狽するもの。
まだまだ修行が足りないようだ。

今日も好調
小ぶりが多かったが、順調に釣れた。
メモによると下記、時刻は四捨五入している。
7時5分、1枚ゲット。
7時30分、1枚ゲット。
8時30分、1枚ゲット。
9時10分、1枚ゲット。
9時15分、水面から引き上げようとしたカレイが、ゲボッ!と餌ごと針を吐き出し、「さらばじゃ、ご免!」と逃亡される。

       
  左舷側の竿頭
9時25分、1枚ゲット。
9時35分、1枚ゲット。
ミタ船長が様子を見にきて、左舷側ですでに、カレイ11枚と大タコを釣った人がいることを教えてもらう。
このあと右側の人とお祭りし、大分時をロス。
10時15分、1枚ゲット。
10時25分、1枚ゲット。
10時35分、1枚ゲット。
10時45分、1枚ゲット。
左舷側の人とお祭り。
11時10分、1枚ゲット。
11時30分、1枚ゲット。
11時45分、1枚ゲット。
と、最後の最後まで釣れ続いた。

沖上がり
果てしない青い空と、碧い海だけが釣り人の世界。
空に浮かぶ白い雲が目に眩しい。
『身心脱落』道元の言葉だという。
その意味は、一切の束縛から解放され自由になること。
7人の侍は全員、身心脱落しカレイ釣りを堪能したのか。
今日も中味の濃い1日であった。

午後12時、沖上がり。
ー今日の竿頭は18枚、ノビタは15枚、この差はなんだろう?
沖のカレイ釣りも奥が深いのである。

本日釣果
27〜36センチ 14枚、42センチ 1枚


            
      本日の釣果
























The END
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