2007年7月1日(日) 湊寄りの堤防
            午後12時10分〜午後4時40分
ノビタの釣り天国


     此処にもタコが!
   
                          
            空も海も夏色
青空に歓声!
「やっとだよ。やっときたよ!」
と声を上げながら。
ふったさんにタモで掬ってもらい、堤防の上に転がったタコを見ていた。
ーまいったか、タコ入道!
所詮、霊長類ヒト科のノビタさまに叶うわけがないのだ。
雲に覆われていた空が裂け。
見晴らす限り夏色の青い空、碧い海が広がる。
南風が、磯の香りと爽涼を絶えず運んでいた。

話しがそれるが。
1927年5月21日、チャールズ・リンドバーグが、ニューヨーク―>パリ間5809キロの大西洋単独無着陸横断飛行に成功した。
その彼の、
「なんと大洋の美しいことよ!
 なんと大空の澄んでいることか!
 点のような太陽!
 何事が起ころうと、この瞬間、生きていることでたくさんだ」
                 (by チャールズ・リンドバーグ)
の歓声を、そのまま引用したい気分だったよ。

日立フイッシングセンターサウス店で
6月29日(金)に、日立フイッシングセンターサウス店に、新たに「明日に賭ける釣り」が入荷(5度目)された。
既に累計で、日立フイッシングセンター様だけで90冊が販売されている。
これも皆さんのご支援の賜物。引き続きご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
朝、ノビタのサイン入りが欲しいという連絡があり、日立フイッシンセンターサウス店に行くと、そこで偶然にもふったさんに遭遇。
彼と話しをしているうちに、本日、湊寄りの堤防にタコ釣りに行く商談(?)が成立。
早速、彼にお店に陳列されている”秘太刀タコ驚倒”を薦めた。

                                     
   秘太刀タコ驚倒
仕掛けと釣り方
右図は”秘太刀タコ驚倒”である。
餌を結わえるタコ糸と30号の錘付きで、普通のタコ天より200円ほど安価。
その仕掛けに、スーパーで小アジ8匹100円のパックを購入し、図のように結わえた。
仕掛けの裏に橙色のボタンが付いていて、タコ糸の残りをこれに鋏むようになっている。
                                        
餌のアジを付ける

この仕掛けを、岸から30〜50メートルほど沖に遠投し、タコが掛かるのをひたすら待つ釣りである。

アジが爆釣していた
ふったさんと2人で、釣りを開始したのは午後12時10分。
ノビタはタコ1本勝負、ふったさんはタコとイカの2本立て。
                                          
裏側から見ると
薄い雲に覆われた空から、弱い陽光が堤防を射し、南からの風が絶えず吹いていた。
無数の小波が起つモスグリーンの海上を、小魚が数匹跳ねて疾走して行く。
50メートルほど沖で鵜が首を出し、すぐまた海中に潜った。
一見、静かな海も水面下は、弱肉強食の修羅場になっているのか。

堤防には、6〜7人の釣り侍がいたが、そのうち2人は”堤防を枕に討ち死に”したのか、堤防上に大の字に転がっていた。
堤防全体に沈滞ムードが漂っていたが、午後12時40分。
我々から30メートルほど左側で、18センチ前後のアジをダブルで上げた人がいる。
その彼が仕掛けを戻すと、またアジが3匹、一荷で上がった。
その気配に、”堤防を枕に討ち死に”していた2人が蘇(よみがえ)り、慌ててアジ戦に参加し。
以降、この3人は午後2時半まで切れ目なくアジを釣り、一人30〜40匹のアジを釣ったようだ。

その入れ食いを垂涎の目で眺めていたノビタは。
このままでは済まされない。
ー次回は宿命のタコ戦を一時休戦し、アジと対決しよう。
と密かに決意したのである。

そしてその時が
釣りを開始して、30分、1時間、1時間30分、2時間経過。
「松の木ばかりが まつじゃない
 時計を見ながら ただひとり
 今か今かと 気をもんで
 タコを待つのも まつのうち♪」
      (『まつの木小唄』by 二宮ゆき子 歌)

そして午後2時15分。
リールを巻きながら竿を持ち上げると、動かない!
全身で竿を持ち上げたけど、動かない。
ーあ〜ぁ、泣き面にとどめの根掛かり!
ーでも・・・。
ーあきらめるのは早いのでは?
ーif・・・もしも、ひょっとして。
と、ため息を漏らしながら、糸をゆるめて竿を堤防の上に置いた。
そのままにして待った。

       
青い空に白い雲
しばらく周囲をブラブラして戻って来た。
根掛かりしてから3分ほど経過しただろうか。
竿を前に倒しながら、ひょっとすると針に掛かっているかもしれない敵に、勘ずかれないようリールをソロソロ巻き、ラインにテンションが掛かったところで、
ーエーーーイ!
と竿を全身で引き起こすと。

ー・・・・動いた!
「ふったさん、タモ頼む!」
と叫びながら、リールをガンガン巻いた。
ー海底で。
道糸が弛むと、タコ入道は自由の身になったと勘違いし、貼り付いていた岩盤を離してウロウロしていた。
ところが青天の霹靂、なんの前ぶれもなくいきなり体が宙に浮いて、
「しまった〜!」
と叫んだ時には、後の祭り。
タコ入道は茹でダコになるために、水中を上昇して行ったのだ。

引き上げられたタコは、500グラムとちと小ぶり。
ータコちゃん無念でしょうが、輪廻転生、あなたの命を私の命に活かします。(チーン)
と、スカリに入って頂いた。

納竿
午後3時、アジの入れ食いを堪能していた3人が帰って行った。
かれらは、今朝の3時から釣りをしていたと言っていた。
ご苦労さまでした、でも最後に良い思いをしたようで、良かったです。

午後3時半、
「タモたのむー!」
と、ふったさんが叫んでいる。
オタオタと駆けて行き海面を覗くと、甲イカが浮かんでいた。
無事、タモ入れ成功!
ふったさんも、これが初めで最後となった。

午後4時40分、納竿。
なんとも渋い釣りであったが、明日への希望につながるアジの入れ食いを見たので良しとしよう。
でも此処で釣れるサイズは、スーパーに行くと8匹で100円。
新鮮だ!、芸術は金ではない!と言うけど・・・、正直、戦う相手に不足あるな〜。

「その日その日を最高の日にしょう。
毎日がこの世の最後の日だと思わないうちは、何一つ正しく見ることが出来ない」
                        (エマーソン)
本日釣果
  真タコ  500グラム 一杯






















The END
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