2007年7月6日(金) 湊寄りの堤防
            午後4時〜午後7時半
ノビタの釣り天国



   アジが釣れた日
   
                          
               日沈が幕切れ
今年初挑戦
「俺たちゃ
 町には住めないからに♪」
   (『雪山賛歌』より)
と今日も、浮世で一番居心地の良い海に来た。

胸に大志を抱き今年初のアジ釣り戦、今日はメトロさんを道連れに。
先日ここで、アジの入れ食いを目撃している。
自信はあった。
でも相手は回遊魚、海を彷徨う放浪の旅人。
巡り会えれば良いが・・・の不安も。

空に、隠れていた青空が戻り。
夏の陽射しが、堤防に容赦なく振り注いでいた。
堤防の上を吹き抜けていく東からの風が爽やかだ。
今日の海は、小波で覆われていたが、凪。
堤防にはポツン、ポツンと遠く離れて先客が2人、孤独を背負って釣りをしていた。

 使用したサビキ
午後4時釣り開始。
初め、先日アジが入れ食いしていた場所でやってみた。
磯竿2号の竿を1本だけ出し。
それに、白スキン8号針のサビキにコマセ籠、6号の浮子を付けて、30メートルほど沖にドボーン!と投入。
10分、20分、30分・・・と待つ。
ー応答なし。
ノビタだけ場所を変えてみる。
磯竿2号の竿をもう1本追加し、浮子なしの上記仕掛けを足元に垂らしてみると。
竿に付けた鈴が、
「リリン、リリン、リリン・・・♪」
と鳴り、20センチほどのメバルが釣れた。
この時点でメトロさんをこのポイントに呼び、アジが釣れるまでメバルも狙うことに。


初めの1匹!
そして午後5時20分。
足元に垂らしておいた竿の鈴が、また「リリーン、リリーン♪」と鳴った。
竿先が勢いよく踊っているが、メバルの舞いではない。
ー・・・・・・?
そーーーっと、敵を堤防の上に引き上げると。
ーアッ!
「メトロさ〜ん、アジだ!」
今年初のアジが、予想外のポイントから登場したのである。

その直後に、メトロさんに20センチほどのアジがダブルで。
これ以降、アジが入れ食いに。
桜が、4月に咲く花ならば。
アジは7月に咲く海の花、それが今、一気に満開になったような・・・。

入れ食い
メトロさんは、宮本武蔵の二天一流の形、すなわち竿2本。
ノビタは、佐々木小次郎のツバメ返しの形、すなわち竿1本。
メトロさんが一度に4匹のアジを引き上げた。
それを見て、
「ビューテフル、美しい!」
と思わず叫んだね。
この後もアジが、
「こんにちは、こんにちは、こんにちは・・・」
とゾロ、ゾロと堤防の上に上がって来た。

        
18〜20センチ
「ザンネーン、2匹だよ!」
「ワー、また1匹落ちて4匹だ」
「重い、重い、今度はひょっとするとパーフェクトか、な〜んだ4匹か」
「たった1匹だよ。くそーー!」
「メトロさん、浮子が消えているよ!」
「アッ!、俺の浮子も無い!」
と2人とも、稚気と痴気でキラキラしていたヨ。

遠くで、アジ釣りをしていた人が様子を見に来て、
「凄いですね、向こうはサッパリです」
と言うので、我々と一緒にやってはどうですか、とう言うと。
嬉しそうに竿を持ってきて参戦、彼も入れ食いに。

納竿
空気中に黄昏色が溶け始めた午後6時半を過ぎると、極端に勢いが減り。
午後7時10分、闇が堤防を這い、海上が墨色に染まるとピタリと食いが止まった。
午後7時半、納竿。
やはり二天一流すなわち竿2本の方に分があった、この夕まずめに、メトロさんはアジを43匹釣っている。
昨日は惨めであったが、今日は大漁。
この浮き沈みの激しさは何だ。

「人間には幸福のほかに、
それと全く同じ分量の不幸が、つねに必要なものである」
    (ドストエフスキー)

本日釣果
アジ  18〜20センチ 34匹。
メバル  20センチ  3匹






















The END
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