2007年8月2日(木) 湊寄りの堤防
           午後5時20分〜午後6時45分
ノビタの釣り天国



     なんとか釣れた
   
                          
            急げ!時間はない
海騒ぐ
ドドーン、ドドーンと海が騒ぎ。
ヒュー、ヒューと風が啼いている。
砕けた波が、堤防を濡らし。
でも、空は青く、雲は白く。
”天気晴朗なれど波高し”なのだ。
絶好のシチュエーションだ。
ーこんな日は魚も騒ぐぞ!
と足を早めた。

陽は大分傾いていた。
釣れるのは、陽が没する前の一瞬だ。
涼しさと生暖かさが縞のように混じる南風が、吹き出る汗を吸い取ってくれた。
白い陽光に霞む豆粒ほどの人影が4つ。
堤防は閑散としていた。
釣れそうなポイントも空いていた。

第一投目から
磯3号4.5メートル竿を1本出した。
今日はコマセ籠を付けた浮子サビキで、手堅くアジ狙い。
午後5時20分、第一投。
生き物の背のようにうねる波間で、浮子が揺れている。

仕掛けを海に投じて1〜2分経過しただろうか。
浮子が波間から消へ、そのまま浮かんで来ない。
ーキターーーー!
道糸の弛みを取り、竿を起こした。
手応えあり!、そのままゆっくりリールを巻いてくる。
堤防下6メートルの波間に、白い魚体が1つ、2つ、3つ。

竿先を海面に下ろしながら、エーイッ!と引き抜いた。
と・・・。
壁からタイルが剥げ落ちるように、パラパラと魚が落ち、堤防に転がったのは1匹だけ。
20センチほどのアジである。
まだ釣り初め、とても”去る者は追わず”の心境にはなれない。
悔しい2匹だった。

でも、そんな悔しさはすぐ消し飛んだ。
この後も釣れ盛ったのだ。
10号の棒浮子が、波間で揉みくちゃにされるような海だった。
それが投げるたびに、ズボッ、ズボッ、ズボッと海中に没していく。

トラブル続出
ー今日は釣れるぞ!
と気合が入ったが。
”月にむら雲”、”花に嵐”そんな美味い話しは滅多にないのである。
この後、まさかまさかの伏兵が、次々と現われ満身創痍の戦いに。

        
  海が騒ぐ
第一番の伏兵。
魚の反応が消えたのである。
ーどうしたい?
と仕掛けを回収してみると。
何と!、糸製のコマセ籠に大きな穴が開いていたのである。
犯人はフグであろう。
新しいコマセ籠に交換した。

第2番目の伏兵。
魚の反応が無い。
仕掛けを回収してみたが、異常はない。
ーどうしたい?
また仕掛けを回収してみる。
よくよく仕掛けを点検すると、誘導浮子が道糸に絡んで固定状態になっていたのである。
ーガーン!

第3、第4、第5の伏兵。
浮子のトラブルを直して、再挑戦。
今度は黄昏て行く荒海に、浮子がズボッと沈んだ。
ーキタ、キタ、キタ!
重い、これは一荷だ。
足元の水面に浮かんだ魚を見た。
ーガーン!
数匹のアジが、ダンゴ状態になっている。
堤防の上に引き上げると、案の上、仕掛けはゴチャゴチャに。

すぐ予備と交換したが。
この後も、次々と仕掛けをゴチャゴチャにされてしまった。
ー何でこうなるの?
信じられない。
                                     
30センチの石持もいた
「信じられない ことばかりあるの
 もしかしたら もしかしたら
 そうなのかしら
 それでもいいわ 近頃少し
 地球の男に あきたところよ ああ♪」
    (『UFO』 by ピンク・レディー)
勝利の女神に、あきられたのか?

納竿
悪戦苦闘の1時間半が過ぎた。
南風は、おさまる気配もなく吹き続け。
いつか陽が沈み、西の空に巨大な夕焼けのあった痕が帯状に伸び。
港が夜の闇に沈んでいく。
黒い波に揉まれ、浮子の存在が見分けられなくなってきた。

午後6時45分、納竿。
堤防には、ノビタとルアーマンの2人だけとなった。
帰りは、笠間で中学校の教師をやっておられるというルアーマンと一緒に帰ってきた。
途中、これから夜釣りをするらしき釣り人、数人と入れ違った。

仕掛け3つをダンゴ状態にし、浮子のトラブルにしばらく気がつかず、コマセ籠2つに穴を開けられ、散々な釣りだった。
「猿も木から落ちる、ただ尻の痛さを知る」
       (山藤章二)

本日釣果
アジ 18〜23センチ 32匹
石持   30cm    1匹



















The END
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