2007年8月9日(木) 湊寄りの堤防
           午前5時半〜午前7時
ノビタの釣り天国



       カンパチ健在!
   
                          
              鏡のような海
遅れた!
夜明けが近い。
お叱呼をし。
顔を洗い。
クーラーボックスに氷パックを入れ。
竿を持ち。
我こそ一番乗りと、家を飛び出したのだが・・・。

峠を越えると。
お盆のように丸い真っ赤な太陽が、目ん玉に飛び込んできた。
その下に黒々と伸びる堤防。
その堤防の上に、ゴマ粒のような人影が数個見える。
残念!、先陣の栄ならず。
ならば”残りものには福きたる”で攻めよう。

アジさんが
「こっち、こっちーーー」
とアジさんが手を振っている。
堤防にはアジさんを含め7〜8人のルアーマンが、黙々と竿を振っていた。
すっかり夜は明け、ジワジワと気温が上昇していく。
風は大気の流れを感じる程度。
海は湖のようなベタ凪。
ーこれでは魚も元気が出ないのでは・・・。
アジさんは、30分ほど前からジグサビキを投げているそうだが、釣れたのはアジ1匹とのこと。
今日も苦戦をしいられそうだ。

始めの1匹
午前5時半、釣り開始。
サビキの上にコマセ籠を付けた仕掛けを海にドボーンと投入。
10分、20分、30分経過。
と・・・。
カンパチらしき魚影が数匹、海中に湧いてきた。
ーキタ、キタ、キタ、キターーー。
そして、いきなり。
ビシッ!と磯3号の竿先が張り倒され。
そのまま、ドドーーッと海底に引き込まれて行く。

さすが海の隼(はやぶさ)、全身が火薬で溢れ、爆発したかのような抵抗だ。
ーハリスよ頑張れ!
と心の中で叫び。
敵の強烈なパワーに、竿も人も翻弄されながら。
3秒、5秒、10秒・・・。
と、敵の抵抗が弱まるのを待ち。
そして。
竿の柔らかさに全てをかけ、一気に海面から引き抜いた。
カンパチが空を飛び、堤防に転がった。
バッタ、バッタとくやしそうに跳ねるカンパチ。
ーどうだ、まいったか!
始めの1匹は、29センチだった。

食いが悪い
仕掛けを海に返す度に。
海底から、もわ〜と十数匹の黒い影が浮上し、コマセの周囲を旋回するのだが・・・。
なかなかヒットしない。
海がうだり、魚ものぼせて食欲不振になっているのか。
それでも、なんとか2匹、3匹とヒットし、釣りのダイゴミを味わったのだが・・・。
いつか、全くヒットしなくなってしまった。

      
遮るもののない夏空
時が過ぎ。
陽の勢いが増し、照りつける太陽に。
空も海も陸も白く霞んでいる。
ほとんど無風。
したたり落ちる汗を拭いつつ、隣りのルアーマンとアジさんの戦いぶりを見ていた。

隣りのルアーマンは、巧みな竿さばきでカンパチをヒットさせ。
その度に、竿を満月のように曲げていた。

アジさんは、ジグサビキ1本勝負。
”ヘタな鉄砲、数撃ちゃ当たる”とばかりに投げ続けるのだが・・・。
時々、
「追って来た。追って来た。食え。食え」
と叫んでいるが、ヒットしない。
まるでカンパチに、
「見るだけよ」
とバカにされているような。

焦るアジさんの姿は、
「私バカよね おバカさんよね
 あきらめが あきらめが 悪いのね♪」
      (『心のこり』by細川たかし)
と歌っているようにも見える。
ーどうしたアジさん?
「腕が錆びついたのか?」
「そうみたい」

納竿
隣りのルアーマンに、帰りしなカンパチを4匹頂く。
午前7時。
食いも止まり、コマセがなくなった所で納竿。
今朝の干潮は午前6時56分。
ほとんど潮が止まっている時間帯での釣り、よく戦った方かもしれない。
アジさんは、”聞くも涙、語るも涙”の惨憺たる結果だったが、久々の釣りに満足していたようだ。

「人間よ。汝、微笑みと涙とのあいだの振り子よ」
   (ジョージ・ゴードン・バイロン)

本日釣果
カンパチ  25〜29センチ 7匹(頂きもの4匹含む)

























The END
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