2008年10月27日(月)  日立港
                 午前8時半〜午後1時
ノビタの釣り天国



       久々のタコ釣り


不景気
円高が進み、株価の下落が止まらない。
世の中が暗くなってきたような・・・。
すでに現場から遠ざかっている身には、その深刻さがまだ伝わって来ない。
娘はこの株価暴落を好機到来とばかりに、わずかの貯金を株に投資しようとして、
「もうはまだなり、まだはもうなり」
  (相場の格言)
とネットで株を買うタイミングを伺っているようだ。
                                     
本日は秋晴れ
ノビタは、柳家金語楼の落語『ふぐ』を録音したCD(28分39秒)を図書館から借りて来て。
きたるべき事態に備え目下勉強中である。
この落語は借金取りへの言い訳の極意を、借金で四苦八苦している男に伝授する話しだが。
その一部を紹介すると。



以下、柳家金語楼の落語『ふぐ』より。
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・・・・・・
借金というものを、ある方にうかがいましたら。
「ああいうものは返そうと思うから苦労するんだよ」
とおっしゃる。
「返さなくてもいいんですか?」
と聞きくと。
「いや返さなくては、そりゃ泥棒になる」
「じゃ返す?」
「返すんだが、それが早く返すか遅く返すか。
向こうが生きているうちに返すか死んでから返すか、だよ」
「そんなに向こうがまちますか?」
「またせるのが腕だよ」

<中略>
質屋から帰ってきた男をつかまえて、酒を飲ませる場面。
「けどしかしまァいいねぇ、お前は若いね」
「若ェだって、お前と俺といくつも年違わないじゃないか」
「違わなくってもよ、貧乏のしかたが若いってんだよ」
「ヘェ〜貧乏に、若いんだの、ふけたのがあんのかね」
「そりゃあるさ。まあ質屋に何か持って行って物を売って金をこしらえて、それを勘定取りに払うってとこが、なんとも可愛らしなァ〜おまえは。
まだまだ貧乏の方では処女だね」
「おら初めて聞いたがね、貧乏の処女ってのがあんのかね」

<中略>
借金取りの言い訳の仕方がはじまる。
・・・・・・
「首くくりのマネがあんの?」
「あるさ。そんなのはまだ言い訳の方の初歩だがね。
まだ学校でいや高校生ぐらいのもんだ。
大学生までまだ行かないんだ。

借金取りが来そうになったら、上の梁(はり)の所に縄をかけて首をこうやって待ってんだ。
『お勘定・・・』
と言って入って来たら、
『ナムアミダブツ』
と言うと。
たいていの奴は止めるなァ、目の前でブラ下がるんだから。

その時、こう言うんだ。
『止めねえで、止めねえでくれ、おれはお前んとこの勘定が払えねえ、面目ないから死ぬんだ』
たいていの奴は、
『うちの勘定はようござんすから死なないで下さい』
と言うよ」
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あまり実用向きではないが、大いに笑わせてくれる。
笑う門には福来たる、一聞の価値があるのでは。

今日も釣り日和
気合を入れて外に出ると。
本日はもったいないくらいの快晴。
空気がすがすがしい。
昨夜の雨が地上を濡らし。
土の色が鮮やかだ。
木の葉の上の露がキラキラと輝いている。
ロシナンテに跨り、久々に海に向かった。

堤防には6〜7人の釣り人が点在していたが。
そのうち3人は引き上げて来る。
その表情は、あまり愉快ではなかったようだ。
弱い風が北から吹いていた。
海はベタ凪、色はモスグリーンだがやや濁りあり。
陽射しが冷気を和らげ、暑いほどだ。

適当な場所に荷を下ろし、タコの探り釣りの準備をした。
竿は船釣り用の錘負荷50〜100号。
タコ天は50号の錘付、それにサンマを半分にブツ切りにし水糸で巻いた。
準備を終わったところで、
「秋深き 隣りは何を する人ぞ」(芭蕉)

と30メートルほど先にいる釣り士を見ると。
どうもその姿に見覚えがあるような・・・。
近づいてみると、かたさんだった。
彼も今来たばかりだと言う。
狙いは、アジ、サバだという。
かたさんも先日ここでタコを狙ったそうだが、玉砕したという。
ノビタは、タコ釣りで玉砕したのは10回やって1回だよ、と大見栄を切ってしまった。

タコ釣りの極意
午前8時半、タコ釣り開始。
タコ釣りは、
「虚仮ノ一念、岩ヲモ徹ス」
で、ひたすらタコを求めて海底を探らなければいけない。
独断と偏見だが、うまい、へたはあまり関係ないと思っている。
ただ、探るときはゆっくりと探る、これが鉄則だ。
これさえ注意すれば誰にでも釣れる、ただしタコが居ればだが・・・。

先日、家の前を豆腐屋が2トントラックで「ピーポーー」と、ラッパの音をスピーカーで流しながら通った。
見ていると、「ピー」で家の前を通り過ぎ、「ポー」で隣りの家を通り過ぎた。
あまりにも早い。
これでは、買おうと思って道に飛び出しても、すでに豆腐屋ははるか遠くだ。
ーあれで豆腐が売れるのだろうか?
と不思議に思った。

タコ釣りも同じ。
餌を豆腐屋と同じスピードで移動したら。
タコが餌に食いつこうとした時に、そこに餌がないのでは話しにならない。
ノビタの探るスピードは時速120メートル、すなわち2分で2メートル進む感じで探っている。
ルアーのように、餌が生きているように動かす必要はない。
タコの目の前で、餌をヒョコヒョコ動かしてアピールすれば、必ず食いつくはずである。

      
海色はグッドだったが・・・
初めの1ハイ
午前9時半。
竿をヒョコヒョコと上下にシャクッテいる動きに、突然、マッタ!がかかった。
ーさては・・・。
心悸亢進(しんきこうしん)。
ソーッと竿を持ち上げてみる。
動かない。

タコ天が岩盤に貼り付いたように、ピクリともしない。
ータコだ!
「頭とチンポコは生きているうちに使え」
  (近江地方の諺)
霊長類ヒト科は、タコを油断させるため道糸を緩める。
そして待つこと3分。
道糸の弛みを取り、竿を海面まで下げ。

「エーーイ!」
と竿を持ちながら後ろに仰け反った。
と・・・。
「シャバダ ドウビドバーー シャバドバーーー!」
  (『伊勢佐木町ブルース』by 青江三奈)
と叫びながらタコが、6本の足(2本は自分が食べてしまったようだ)をバタバタさせながら海面に浮上してきた。
700グラムと小ぶりだったが、熱烈歓迎の1ハイだった。

鴻鵠の志
タコを探っていると地元のZさんがいた。
顔が鬼瓦のようにゴツく、目が鋭い。
やくざの親分のような、おっさんである。
偉い人は遠くから敬う、これを敬遠という。
どちらかと言うとその部類だが、釣り場でよく会うので自然に会話するようになった。

彼も去年まではタコを釣っていたのだが、最近はキス釣りに変更したようだ。
キスは釣れたが、本命はまだだと言う。
「エッ?」
本命とはなんぞや、と聞くと。
ノビタを憐れむような顔をして、
えんじゃく いずく    こうこく
「燕雀 安んぞ 鴻鵠の志を知らんや」
(小人物には大人物の志は理解できないと言う意味)
       (史記ー陳勝世家)
と言わんばかりだ。
面倒そうに、キス釣りは手段であり、目的はそれを餌に釣るヒラメだという。
先週は大きさはわからないが、3枚釣ったようだ。

納竿
初めに釣った1ハイが、どうやら初めで最後だった。
以降、海は沈黙。
午後1時、とうとう燃え尽きた。
アジ、サバ狙いのかたさんも玉砕。

一緒に帰りながらかたさんに、アジ、サバが駄目なら石持があるさと薦めたら、夕刻から夜にかけて久慈川河口で石持を12匹釣った報告を受けた。
ノビタも今度は、石持だ。

本日釣果
  真タコ   700グラム  1ハイ




















The END
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