2009年7月9日(木)  鹿島灘〜某堤防
              午前5時〜午後8時半
ノビタの釣り天国



           江戸の仇は長崎で討つ


                                      
夕まずめの海
尺石持狙い
今日は午前と午後、それぞれ違う場所で違う敵と戦った。
この転戦は、はじめからの計画ではない。
「江戸の仇を長崎で討つ」
そんな展開になった。

まず第一戦の話し。
アジ釣りだけでは物足りないと思っていると。
「尺近い石持が某ヘッドランドで釣れた」
という読者からのメール。
ー待ってました!
とばかりに、ふったさんに声をかけ朝まずめの尺石持狙い。

7月9日。午前4時。
ふったさんの車に便乗し、鹿島灘に向かった。
雨がパラパラ降っていたけど。
気持ちは『巨人の星』である。
「思い込んだら試練の道を
 行くが男のド根性
 真っ赤に燃える闘志の炎
 尺石持が待つ海へ
 行け行けノビタ ドント行け
と、人も車もバチバチと火花を散らし国道245号を突っ走った。

河豚の海
現場到着、午前5時。
一振り入魂の第一投。
ところが・・・。
なんと、思わぬ伏兵(河豚)の猛襲。
鈴がチリチリと数秒泣く。
仕掛けを回収すると、餌が跡形もなく消えている。
何度投げなおしても同じ。−ああ。

本命の石持が来る前に全ての弾薬(青イソメ)がつきてしまう、とわずか10分ほどで撤退。
地元の釣り士に聞くと、昨夜、夫婦の釣り人が夜を徹して石持釣りをし、今朝、クーラーに入りきれないほど持って帰ったという。
タイミングを逃したらしい。
このままでは終われないと、国道51号線を南下。

鹿島港
「さがし さがしもとめて〜
 茨城を彷徨えば
 行けどせつない海ばかり
 ああ〜
 鹿島港は今日も雨だった

雨の中、鹿島港で石持戦を見た。
そして、我々も参戦したのだが・・・。
敵(石持)は20センチ以下、かつポツリ、ポツリ、そのうち全く釣れなくなってしまった。
これでは髀肉之嘆と、石持戦をあきらめ帰ってきた。

第二戦
一度燃えた熱き血潮が収まらない。
そこで第ニ戦は、夕まずめの大アジと尺メバル狙い。
この戦いでふったさんは、想定外の40センチオーバーを2匹も。

  
使用した仕掛け
午後4時40分。
ふったさんと某堤防に着く。
我々のポイントには4人の先客がいた。
ここは、ポイントで差が出る。
どうしようと一瞬迷っていると。
先客の一人が振り向いた。
「アッ!」
地獄に仏、暗闇に一条の光。
振り向いたのは、彦ヱ門さんだった。

さっそく彼の隣りに入れさせてもらった。
今日は左が彦ヱ門さん、中央がふったさん、右がノビタと並んだ。
釣りを開始したのは、午後5時。
潮はノビタ側から彦ヱ門さんの方に流れている。
すなわちコマセが良く効くのは彦ヱ門さんの位置、はじめから勝負あった感じ。


形は良いが勢いがない
釣りを開始してから10分、20分・・・。
この間に彦ヱ門さんが20センチほどのタナゴを2枚上げただけ。
時間的には既に開演時間を過ぎている。
「もうくるころ もうくるころ」
のもうがなかなかこない。
5時半。
本日はじめの1匹は、彦ヱ門さんがゲット。
22〜3センチのアジだった。

ベタ凪の海。
西からの風が爽やかで、涼しい。
ノビタの浮子が海上からスパッと消えた。
リールを巻きながら竿を起こすと、ググッと厚く重い手ごたえ。
ゆっくりリールを巻いてきた。

磯2号インターライン5.3mが、グイグイと海面に引き寄せられる。
手ごわい相手だった。
慎重に岸に引き寄せ大きく息を吸い込み、
「ソ〜レッ!」
と地上に引き上げた始めの1匹は、尺に近い大アジ。

一瞬、入れ食い
このあとポツポツと釣れ。
午後6時、とうとう海が炸裂した。
彦ヱ門さんも、ふったさんも、みんな夢中で釣りまくった。
されどこの入れ食い、わずか10分ほどでもとの静けさに。
午後7時にアタリが遠くなり。
ふったさんは尺メバル狙いに変更。
ノビタは彦ヱ門さんからソロソロ帰りますと、手付かずのコマセ1キロを頂く。

午後7時半。
尺メバルを狙っていたふったさんが、
「これは大きい!」
と叫びながら暗闇で悪戦苦闘。
なんとか黒々とした海から引き上げたのは、40センチオーバーのセイゴだった。
よくハリスが切れなかったものとふったさんに聞くと、ハリスは4号だと言う。ー納得。
ふったさんはこの後、また40センチオーバーのセイゴを釣り上げる。
午後8時近く、彦ヱ門さんが帰って行った。
                                       
アジの煮付け
納竿
午後8時半、納竿。
白い靄に包まれた幻想的な海。
堤防下でザブーン、ザブーンと砕ける波の音しか聞こえない。
空は雲で覆われ月も星もない。
無風。
うす闇に伸びる堤防を、ふったさんと汗をかきながら満ち足りた気分で帰って来た。
家に帰り風呂に入り、抱卵したアジの煮付けで発泡酒を飲んだ。
「美味い!」
−もう言い残すことなんかありゃしない。
とつぶやきながら眠ってしまった。

「成功不成功は人格の上に何の価値もない。
 人は多くそうした標準で価値をつけるが、私はそういう標準よりも理想や趣味の標準で価値をつけるのが本当だと思う」
   (『田舎教師』 by 田山花袋より)
日本郵政の西川善文社長や麻生首相を見ていると、本当にそう思う。

本日釣果
 アジ  24〜27センチ 12匹
      20センチ前後 4匹





















The END
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