2009年9月24日(木)  久慈川河口 石持釣り
                    午後7時~午後9時
ノビタの釣り天国



        やっと釣れた石持1匹


                                  
  早乙女主水之助の額の傷
粘り勝ち
午後8時20分。
釣を開始してから約1時間。そろそろ我慢の限界だ。
頭の中に、北島三郎の歌が湧いてくる。
「淋しくて 言うんじゃないが
 帰ろかな 帰るのよそうかな」

と・・・。
「リリーン、リリーン、リリーン・・・・」
と火災報知機のベルを押したような音が堤防に鳴り響いた。
竿先に付けた鈴の音だ。
待ちに待った暴れん坊将軍のお出ましである。
ゆるんで、たるんで、のびきっていた神経が、一瞬にして凝固した。
堤防に引き上げたのは待望の石持だった。ー24センチ、まずまずだ!


閑散とした堤防
夕刻。
早めに食事をとり、気合を入れてロシュナンテに飛び乗った。
北風が強い。
久慈川にかかる赤い橋の上は特に強い。
風に吹き飛ばされないよう、ロシュナンテに全身でしがみついた。
川沿いに続く堤防の上を、トットトト、トットトト、トットトト・・・と。
ロシュナンテの灯りで闇を押し分けて走っていく。
テトラ側に2人、真っ直ぐ沖に延びた堤防に3人、釣り人がいた。
真っ直ぐ沖に向かって延びた堤防の、中央付近でロシュナンテを止めた。
オレンジ色の街灯の灯りが点々と連なり、堤防を明るく照らしている。

海は騒々しかった。
黒々とした丘のようなうねりが、次々と河口に押し寄せ上流に向かって走っていく。
風は背から川へビュービューと吹いていたが、寒くはなかった。
雲のない群青の夜空に、白い砂を撒いたような星が瞬き。
南の空の低いところに、早乙女主水之助(さおとめもんどのすけ)の、額の傷のような三日月が輝いていた。

応答なし
錘負荷30号、4.5メートルの投竿を2本出した。
仕掛けは胴突き3本針のスパークリング・デバイス、それに青イソメをつけた。
午後7時。
釣り開始。
一振り入魂の第一投。
晦冥の海にドボーン!と仕掛けが落ちた。

2本の竿が波に引かれ、頭をそろえてお辞儀を繰り返している。
時々、竿の先につけた鈴が、「ルル、ルル」と乾いた鳴き声をあげるが。
おそらくフグが餌をかじっている音だろう。
時々、仕掛けを回収してみると。
3本の針に、ゴミがダンゴのように絡んでいた。-ガックリ。
くじける気持ちをムチ打ち、仕掛けを再投入。
10分、20分、30分・・・音信不通。

舌平目ゲット!
午後7時半。
森のくまさんのメロデーが鳴った。
携帯である。自宅からだ。
「釣れた?」
かみさんの声。
「釣れないなら馬鹿やってないで早く帰りなさい」
と一撃。
ーバカ言ってんじゃないよ。
と声を出さずに毒つき。
もう少し粘ってみると、言いながら電話を切った。

・・・直後。
左側の竿の鈴が「リリーン、リリーン、リリーン」と啼いた。
でもそのアタリ、暴れん坊の激しさはない。
鈴の音は小さくなっていく。
「・・・・・・?」
ーフグではない。
ー石持でもなさそうだ。
リールを巻きながら仕掛けを岸に引き寄せ、堤防の上へ。
ー舌ビラメだ!
20センチとこぶりだが、ゲット。

納竿
午後9時、釣り人はノビタを含めて3人だけとなる。
ノビタも帰ることにした。
いつか三日月は、地平線の下に沈んでいた。
「常に喜べ、たえず祈れ、
 すべてのことに感謝せよ」
 (テサロニケ前書、第五章十六節)

本日釣果
  石持   24センチ 1匹
  舌平目  20センチ 1匹
















The END
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