片想いの夜 なんとか1匹ゲット 貧果 寒い夜だった。 午後10時。 餌もなくなったので、かたさんを一人残し撤退。 釣りを開始してから4時間経過していた。 夜空は雲に覆われ。 気温は0度近く。 絶えず冷たい北風がヒューヒューと吹き、吐く息は真っ白。 凍える手で青イソメを針に付け、その時を待っていたのだけど・・・。 3本並べた竿の呼び鈴が、 「リーン、リーン、リーン」 と鳴ったのは、たった1度だけ。 それは30センチのアイナメ、そして帰り際にタマゴ大のホヤが1個。 それが今夜の全てだった。 枯れ木も山の賑わい、とホヤも持ち帰ってきた。 タマゴ大のホヤも 片想い 夜のカレイ釣りは初めての経験。 実績のあるかたさんにも同行してもらい、かなり期待したのだが・・・。 今夜は小潮。 ー潮が悪かった! そんななか、かたさんは25センチほどのマコガレイを1匹ゲットした。 立派である。 人気の無い港を、カレイに振られた傷心に耐えながらトボトボと帰ってきた。 かたさんは、潮が動き出す午前2時まで粘ると言う。 ーまいりました。 こんな冬の夜、冷たい風に叩かれながらただ一人、あてもないカレイを待ち続けるなんて。 まるで、ボビー・ヴィントンが歌う『ミスター・ロンリー』を、絵にしたような孤独だぜ。 本日釣果 アイナメ 1匹 30センチ ホヤ 1個 タマゴ大 The END |
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