2010年3月15日(月) 午後12時半~午後5時半 カレイ釣り
  那珂湊水温 8.1度  <潮>大潮 満潮15:47 干潮 22:04
ノビタの釣り天国


        また逢えた女

                                   先日より1cm前進(45cm)
また逢いに
愛しさ余って憎さ100倍と、未練心を断ち切ったつもりが。
まだ続く依依恋恋の想い。
これ以上、傷口を大きくしないためにも逢うまいと思っていたけど・・・。
風の噂では彼女は某堤で待っているという。
ーまさか。
半信半疑だった。
逢に行こう、行かなくては事が始まらない。

空は今にも降り出しそうな雲に覆われていた。
でも風も弱く、空気も暖かく。
モスグリーンの海も、
「春の海 ひねもす のたりのたりかな」
  (与謝蕪村)
とまずまずの釣り日和。
海面では、
「ブハー、ブハー」
と、車の空蒸かしのようなくしゃみをしながらスナメリが遊び。
その周囲で鵜の群れが沸き立っている。
イワシかボラの群れが回遊しているのだろうか。

       
穏やかな春の海で
わけもわからずに
堤防には15本の竿が並び、かたさんとノビタも含め4人の釣り士がいた。
午後1時半。
釣りを開始してから1時間経過していた。
3本並べた竿の1本を手に取り、ヒトデが付いていないかどうか確かめるためリールを2回ほど巻くと。
異様に重い。

今日はすでに3匹もヒトデを釣っている。
「またヒトデだよ。ダブルかもしれない」
と隣りにいるかたさんにボヤキながらリールを巻いていると。
ーナント!
途中で、ドド、ドドと道糸の先に生き物の反応があったのだ。
ーキター!
たるんでいた神経が一気に硬くなり。
竿を持つ手に全神経を集中したのだが・・・。
反応は先ほどの2回で終わり。
以降、反応は消へ、ただ重いだけ。
そして・・・、とうとう重い未確認物体が岸に寄り海面に浮上してきた。
途端。
「かたさんタモ、タモ、タモ」
かたさんにタモ入れしてもらったのは、”君こそ我が命”のマコガレイ。
45センチあった。

それにしても、味も素っ気もないおかゆのようなドラマであった。
始めが無く、山場も無く、いきなりラストシーンでジ・エンド。
これが始めの1匹の全て。
はじめの1匹は、不完全燃焼のまま幕を閉じたのである。

納竿
このあと堤防では午後4時ごろ、遠くで41センチのカレイが1匹上がっただけ。
ノビタも午後1時半に1匹釣れたので、今日は2匹は固いと思ったのだが・・・あとが続かなかった。

手元が不如意になってきた午後5時半に納竿。
いつも運を背負ってくるかたさんも、
「オール・アウト(100発100外れ)」
とカレイに振られてしまった。
今日のカレイも産卵後のメス(女)で、痩せていた。
でも先日の44センチを1センチ超える45センチ、かたさんには悪いけど嬉しい1匹であった。

本日釣果
 マコガレイ  45センチ  1匹

The END
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