2010年5月5日(水) 午前5時半~午前10時 涸沼川
那珂湊 水温 
ー.ー度 <潮>小潮 満潮  6:31 干潮 14:19
ノビタの釣り天国


       バラシ11回のサヨリ戦

                                   バラシた数はこの数倍
希望の光
暖かく静かな夜明けだ。
白い靄が消えていく。
川はゆったりと上流に向かって流れ。
生暖かい微風が、川面に縮緬皺を描いている。
川辺には人の気配はなく、小鳥が賑やかに囀っていた。

午前5時半。戦闘開始。
はるか昔、ここで釣った実績がある。
それは闇の中に微かに灯る希望の光。
その灯りをあてにして来た。
ところがその光は。
10分、20分・・・と、時の経過とともに力を失い。
かわって、胸の中に焦燥、不安、煩悶の暗雲が湧いてきた。

バラシに泣く
午前6時5分。
川面の上をゆっくりと滑っていた浮子が、スーッと沈んだ。
竿を振り上げると、一瞬、グッと手応えが。
そして軽くなる。
ーバラシだ!

その直後、また浮子が沈んだ。
竿を振り上げると、竿先が水面にグングン引き寄せられた。
ドドドド・・・と、興奮の大波が胸の中で逆巻く。
そして、サヨリが水面に姿を表し跳ねた。
とたんに、軽くなる。
ーバラシ!

午前7時過ぎ。
今度は足元まで引き寄せたところで、プツンとハリス切れ。
ーああ。
今日も、美空ひばりの『愛燦々』の歌が聞こえてきたヨ。
 「風 散々と この身に荒れて
 思いどりにならない夢を
 失くしたりして
 人は哀しい 哀しいものですね」
胸の中は涙の洪水だイ。

  
テツロウさんが使用した餌
初めの1匹
時間が前後するが、午前6時20分。
かたさんから電話、
「人生初のサヨリをゲット!」
の雄たけびが耳に飛び込んできた。
かたさんとイチさん、それにテツロウさんの3人は、ノビタが居る所から2キロメートルほど上流で釣っていた。

午前7時35分。
川面を滑る浮子が静止した。
そして徐々に浮子が川に沈んでいった。
すっかり浮子が川に消えたところで、竿を振り上げると。
ガッ、とブレーキが。
ー神さま、仏さま、イエスさま。
 哀れなノビタにどうかお恵みを。
と唱えながら、ジワ、ジワと岸に引き寄せてきた。
無事、岸に引き上げたのは38センチのサンマ級サヨリ。
ーでっかいどー、涸沼川のサヨリ!
と声を出さずに叫んだヨ。
久々の、十数年ぶりの再開にしばし感動。
イケ、イケ、ドンドンで攻めて、午前8時までに38センチ、31センチと2匹を追釣。

                                                 
刺身も美味
バラシ多発
午前8時半。
テツロウさんが様子を見にきた。
上流ではバラシただけで1匹も釣れなかったと、彼もここでリベンジすることに。
そして10分後、彼も良形のサヨリをゲットした。
午前9時10分。
川の流れが変わった。
今度は川は、上流から下流に流れはじめた。

午前9時20分。
テツロウさんと、ノビタにダブルヒット。
ノビタはバラシたが、テツロウさんは無事ゲットした。
ノビタはこれまでに10回バラしている。
テツロウさんの餌を見せてもらい、理由が分かった。
ノビタの餌は沖アミで肉が固すぎたのだ。
テツロウさんの餌は、身の柔らかい大粒アミだった。

納竿
10時。
イチさんが様子を見にきたところで納竿。
今日は結局、11回バラシたことになる。
十数年ぶりのサヨリ釣りで、大分テクニックを忘れていて改善すべき点、多々也。

リベンジだ~~~。
次回の成果を、乞うご期待!(誰も期待していない?)
それにしても、アジさんに朗報を連絡したら足を怪我して入院していたのにはタマゲタ。
彼の分まで頑張らなくちゃー。

本日釣果
サヨリ 31~38センチ 3匹
バラシ 11回

The END
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