2010年5月10日(月) 午後3時半~午後8時 涸沼川
那珂湊 水温 
12.5度 <潮>中潮 満潮 13:49 干潮 19:24
ノビタの釣り天国


       まさかまさかの貧果

                                      42センチ1匹だけ
粘ること4時間超
空は雲に覆われ、星なく月なく。
無風。
闇の中を、街灯の光を映し白々と川が流れている。
岸に沿って連なる民家の灯りがポツリ、ポツリ。
誰もいない”壺中の天”で、クーラーボックスに腰かけ、その時を待っていた。
粘ること、4時間超。
”昨日に優る今日の花”の夢は、むなしく消えて。
獲たのは42センチのセイゴ1匹。

昨朝の賑わいは、”槿華一朝の夢”だったのか。
ーなぜだ?
潮か、川色か、時間帯か。
アイ・ドント・ノー!
午後8時、撤収。
ロシナンテに跨り戦場をあとにした。
「今は 黙して行かん
 なにを また語るべきかな」
 (『北帰行』by 小林旭 歌より)

初めの1匹
釣りを開始したのは、午後3時半。
場所は昨日と同じ。今日も誰もいない。
空は雲に覆われ今にも泣きだしそう。
東からの風があったが、気にするほどではない。
今日は、中潮、満潮時刻は13時49分。
そろそろ川の流れが止まるころと予想して来たのだが、川はまだ逆流していた。

      
 川の濁りは薄かった
午後4時15分。
2本並べた竿の下流側の竿の道糸が、やけにたるんでいる。
「・・・?」
道糸のたるみを取ろうとリールを巻いた。
リールを随分巻いたような気がする。
と・・・。
道糸にテンションが加わった時だ。
いきなり竿が張り倒された。
「キターーー」
声を出さずに叫んだよ。
これが釣りの醍醐味、感動、エックスタシーだ。
ハラハラドキドキしながら岸に引き上げたのは、涸沼川のアベレージ42センチだった。

1匹バラシ
このあとが続かない。
午後5時20分、川の流れが上流から下流へと変わった。
竿はシーンと沈黙している。
映画の題名『暗くなるまで待って』ではないが、暗くならないと駄目なのか?
まだ食欲がわいてこないのか?
どこかへでかけて此処は、空き巣なのか?

待った。
事態が好転する時を。
1時間、2時間、3時間・・・。
”虚仮の一念、岩をも通す”と、耐えがたきを耐えた。
午後6時50分。
「リリリーン、リリリーン、リリリーン・・・」
と鈴がけたたましく鳴り、竿先がバタバタ・・・お辞儀を繰り返した。
これは、岸から5メートルほどまで引き寄せたところで、逃げられてしまった。
逃がした魚は大きい、惜しかったー、悔しい、残念。
これが今日のドラマの最後だった。

本日釣果
セイゴ 42センチ 1匹
バラシ 1回

The END
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