2010年9月10日(火) 午前4時半~午前10時 某堤防(カンパチ)
那珂湊 水温 
24.8度 <潮>中潮 満潮  4:52 干潮 11:03
ノビタの釣り天国


        願叶った1匹


                                     開運の神々に
苦しい時の神頼み
昨日。
苦しい時の神頼みと、村松の虚空蔵(こくぞう)さんに行き、貧者の一灯、100円玉をお賽銭箱に納め、二礼二拍手一拝一揖し、
ー那珂郡東海村の○○字○○番地の○○○○です。
 バラシ病が直りますよう、カンパチが釣れますよう、お願い申し上げます。 
ではでは。

と、本院と開運堂に願をかけてきた。
(神さまに、住所と名前を告げないと願いが叶わないそうである)
特に開運堂には、生まれ年(十二支)別の守り本尊、
大日如来、不動明王、阿弥陀如来、千手観世音菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、がデーンと座っており、不漁の時の強い味方である。
おかげさまで本日、とうとう大願成就、でも・・・お賽銭に見合ったような釣果でしたが。
今さらながら心から思いましたね、やはり神はいるんだと。

秋の気配が
午前4時。
まだ港は夜の底、
闇のなかにオレンジ色の船灯りが煌々と輝き、澄んだ夜空に無数の星が瞬いていた。
ー寒かった。
西よりの風が吹いていて、3日前の夏が嘘のような秋の気配だ。
冷気が薄いジャンパーを通して肌を刺し、思わず身震いする。
誰もいない暗い堤防で、かたさん、市さん、そしてノビタが釣りの準備をしていた。
携帯のミュージックメモリーから、
映画「スタンド・バイ・ミー」のバックミュージックとなったベン・e・キングの同名の歌が流れてくる。

    スタンド・バイ・ミー
 見上げている空が
 万一 崩れ落ちてきても
 それとも 山が
 万一 崩れて海になっても
 泣きはしない 泣きはしない
 いいや 一粒だって 涙なんか流さない
 君がいてくれさえすれば

 Darling darling
 Stand by me
 Oh stand by me
 Oh stand now
 Stand by me
 Stand by me..



今日も餌で苦戦
午前4時半、準備完了。
さっそく餌釣り開始。
東の空がわずかに紅色に染まっている、海も陸もまだ暗い闇のなかだ。
隣りで餌釣りをしている市さんの竿先に付けた呼び鈴が、
「リンリンリン・・・」
と賑やかに空気を震わせている。
アジが入れ食いらしい、でも餌には大きいらしい。
30メートル先の闇に、、かたさんのヘッドランプが揺れている。
餌が釣れないとカンパチとの戦いは始まらない。
カンパチの釣れる絶好のタイミングは午前5時から午前6時、それまでに餌を釣らないと話しにならない。
3人とも夢中で餌釣りをするのだが・・・餌が釣れない。ーああ

                                        
そろそろ来るぞ!
午前4時50分。
空も海も陸も大分白み、ヘッドランプは不要になった。
マイクロアジが2匹釣れた。
餌には小さいが、ないよりはましとマイクロアジを泳がせカンパチ釣りを開始した。
ポツリ、ポツリとハナダイも釣れはじまったが、全て大きく却下サイズ。

久々の1匹
午前5時35分。
待ちに待った合格サイズのハナダイをゲット。
このハナダイに命運を賭けて針を背負わせ、
「Play for all or nothing!(のるかそるか)」
とストライク・ゾーンにポチャーン!
そして、
竿にロープを結わえていると、何やら胸騒ぎが。

海を見ると浮子が沈んでいき、
磯竿3号の竿先が”へ”から”の”の字に変わった。
何の前触れもない、疾風迅雷の不意打ちだった。
「キター!」
と叫びながら全身で竿にしがみつく。
この瞬間、頭上にドーン!と花火が上がったような歓喜が。
ー逃げるなよ、逃げるなよ、逃げるなよ・・・
と祈りつつ、ヤッタリトッタリを1分ほど、そして一気に海からゴボウ抜き。
堤防の上で、32センチのカンパチがドタドタと跳ねたのだ。
ー大本営発表、一機撃墜!
待望の1匹だった。
大願成就の1匹だった。
神に感謝!

         
お賽銭100円也の1匹
終章
結果的に、これが初めで最後の1匹になった。
お賽銭100円に見合ったご利益なのか?
今日は、かたさん、市さんにはアタリすらなかった。
午前10時、納竿。
帰り道、かたさんがカンパチは終わったのだろうか、それともこれからが本番なのだろうかと何度もつぶやいていた。
「聖人は微を見て以って明を知り、端を見て以って末を知る」
  (韓非子)
われわれには、わからない。
「ゴッド・オンリー・ノーズ!(神のみぞ知る)」

本日釣果
 カンパチ  32センチ 1匹

The END
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu