2011年1月5日(水) 午後3時10分~午後7時半
           涸沼川(セイゴ釣り)
那珂湊 水温 
12・4度<潮>大潮 満潮 15:37 干潮 22:53
ノビタの釣り天国


       沸子(フッコ)に会えた日


                                   54センチ沸子様です!
高嶺の花
清子(セイゴ)はまだ少女だけど、
沸子(フッコ)は、すでに成女である。
少女よりは成女がいいに決まってる。
涸沼川に行くのは、
何を隠そう沸子に会いたい一心なのだ。
ノビタには高嶺の花、
だから欲しいというと笑われるので公言はしない。

なんたって、沸子は釣り師の垂涎の的、よほど運がないとお目にかかれない。
それは、道を歩いていて松たか子に声をかけられるほどの幸運なのだ。
道で偶然、
ノビタがもし、松たか子に声をかけられたなら卒倒し、
そのまま昇天するかも。
清子は悪いけどその代役、
でもね、その清子に我慢するしかないのが森羅万象の現実なんです。


 007/サンダーボール作戦ダイジェスト
というわけで、今日も涸沼川に行く。
今日も真っ晴れ!
場所を取るために、
「ジョセフィーヌじゃない、沸子おまえに会いたい!」
と、午後2時半に家を飛び出した。

007になった気分で、トム・ジョーンズが歌う『007/サンダーボール作戦』のテーマソングをバッグに、国道245号をロシナンテに跨り疾駆する。
著作権の制限がありノビタのHPでは直接UouTubeを公開できないので、
トム・ジョーンズの歌を楽しみたい方は-->UouTubeヘ


釣り開始直後に!
涸沼川の好ポイントには、さすがに今日は誰もいなかった。
天気は良いのだが、南西の冷たい風が吹いていて肌寒い。
100里基地の自衛隊機が、ゴーゴーと轟音を上げて次々南の空に飛んで行く。
これでは落ち着いて釣りもやってられないとぼやきながら、1本目の竿を出したのは午後3時10分。
それから5分後に、2本目の竿を出した直後だった。

碧く澄んだ川は、逆巻きながら上流に向かって流れていた。
暗くなるまでまだ2時間。
当然ながらノビタの脚本には、昼間の決闘シーンはない。
毎度のことながら、
野球だけではないですね、筋書きのないドラマは。

    
川は下流から上流に逆流中
その時だ。
「リリーン、リリーン、リリーン・・・」
と、初めに出していた竿が悲鳴を上げ、
竿先が、ビシビシビシビシと剣道の正面打ちを繰り返し、
お尻が跳ね上がり、
土手の上から竿立てと一緒に竿が真っ逆さまに落ち、
「ドボーン!」
と、水に沈んだ岸辺に。
そして、
そのまま流れて行く。

「オーマイ・ガッ!」
ノビタも水に沈んだ岸辺に飛び込み、危機一髪、竿と竿立てを掴んだ。
ずぶ濡れになりながら、竿を持ちリールのハンドルを巻く。
激怒した魚が、ドーン、ドーン、ドーンと竿をなぎ倒す。
ー凄い重量感!
 これぞ憧れの君、沸子様だ!
痛烈な追撃を喰らう度に、血が逆流する。

   
                                                   一指し指を
闘うこと数分、
とうとう沸子様を水に沈んだ岸辺に寄せ、
そのまま口に手を差し込み土手の上に引き上げようとすると、
「イタッ!」
エラの棘で、人差し指をブスリ。
一矢を報いられてしまった。

まさかこれが、「ザッツ・オール」だなんて、この時誰が思うでしょう。

  
   マコガレイだけど・・・
屁の河童
それから1時間、2時間、3時間、4時間・・・。
まったくアタリ無し。
午後4時40分。
「チリン、チリン」
と上品な鈴の音が。
そのまま放っておくとまた、
「チリン、チリン」
と鳴った。

餌を取られたのではと、仕掛けを回収すると、ナント!マコガレイが付いていた。
21センチとまだ屁の河童。
来年の再会を約束して、リリ-ス。

納竿
待つこと4時間。
もうすぐ来る、もうすぐ来ると待ち続けた。
「揺れ惑う かたくなまでの
 ひとすじの道
 愚か者だと 笑いますか・・・」
もう耐えられないと、午後7時半、納竿。
沸子様に会えたけど、まさかまさかの1匹、「めでたさも 中くらいなり おらが春」であった。

本日釣果
 フッコ  54センチ  1匹
 マコガレイ 21センチ 1匹(リリース)

The END
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