2011年12月11日(日)  午前6時40分~午後12時20分
       那珂湊 海水温 13.6度
       那珂湊の潮汐 大潮 満潮  5:26  干潮 10:09
ノビタの釣り天国

       
2011年12月11日(日) 那珂湊沖のタコ釣り

          本日も惨敗!

                                     たった3匹!
暗い谷間に光が
本日、釣果、タコたった3匹。
ーああ。
こんなはずではなかったのに。

「あの手この手の 思案を胸に
 タコにかけた命を 笑わば笑え」
とタコ天仕掛けを自作し、同船同夢の15人のタコ釣り師に臨んだのだが、しょせん「蟷螂(とうろう)の斧(おの)」だったようだ。
(弱者がその実力をかえりみず、身のほどしらずに強者に挑戦すること)
今日も16人中、最下位(すそ)。
どこかで誰かが、俺を呵呵大笑しているようだぜ。(フン)

思えば、17匹を釣った日から急勾配、あの日、今年の全ての運を使いきったのかしらん。
翌日。
原因がわからず悶々と焦心し苦慮していると、谷間に光を射すような救世主が現れた。
かたさんである。
先日、タコを27匹も釣った名人である。
かたさんが、難問を解きに我が家にきてくれたのだ。
ありがたやありがたや。
かたさんに伝授された秘策で、こんどこそ必勝を期し近日中に再挑戦する新たな決意を。

BGM
今日のBGMはこれしかない。
ホイットニー・ヒューストンの『オール・アット・ワンス』
恋人に振られた歌である。
まるでタコに振られたノビタの気持ちを歌っているような。

「突然ハッとなって気ずいたの
   あなたはもう戻らないわ
 あっという間に
   こんなことになってしまった
 突然のこと
   流れる涙はとめどもなかった
 目ははれあがり
   たちまち夢も消えてしまった
   ・・・」






                                          
港の上に満月あり
今日も釣り日和
午前5時15分に那珂湊港に着いた。
港の灯りを圧する白い満月が西空に輝き、雲一つない群青の空に星が散る。
西からの弱い風が吹いていたが気にするほどではなく、
潮騒の音も、《ザザーッ、ザザーッ・・・》と穏やか。
今日も期待できそうだ。

ところが、暗い船着場にズラリと並んだ先客の車、車、車・・・、
すべて先客の車、今日も厳しいタコの争奪戦が予想されたのである。
車から降りた釣り師たちが、「寒いな~」と言っていたが、さほど寒さは感じなかった。
車の中で暖を取っていた者と、ロシナンテに乗り寒風に身をさらしてきた者との体感の差であろう。

右も左も初心者
はじめ、左舷の釣り座を探したが、すでに先客の荷物で埋まり、空きスペースがなかった。
なんとか右舷の大トモから2番目に場所を確保し、荷を下ろした。
ノビタの左りに、
「おはようございます!」
と言いながら釣り師が来た。
千葉県の船橋市から友達と二人で来たという。
このあとノビタの右にも、宇都宮から来たという初心者が来た。

         
車、車、車・・・
彼らは予約する時に、船長からタコを持ち帰る入れ物だけ持って来いと言われ、手ブラで来たようだ。
「タコは始めてなんですが、(わたし)釣れますかね?」
と聞かれたので、彼を励ますつもりで、タコは初心者がよく釣るんですよ、と言ったのだが。
これがまさか、「瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)」 になるなんて。
かれらに聞かれるままに、餌のサンマの付け方、仕掛けのシャクリ方、あわせ方など、タコ釣りのイロハを教えてやった。
そんな俺が生徒に負けるなんて、こんなことがあってよいのだろうか?
ーインシャラー!(神のみぞ知る)

はじめの1匹
那珂湊港を船が出たのは、午前6時10分。
海はベタ凪。
北西の風がわずかに吹いていて、小波が海一面に皺を刻んでいた。
20分ほど走った所で開戦、反応がないので10分ほどで移動。

午前6時40分。
第2のポイントで再戦。
水深30メートル。
10分、20分、30分・・・。
右舷側8人には、まだ誰にもこなかった。
                                         
並走するタコ釣り船
と・・・。
午前7時半過ぎ。
左の初心者が良形のタコを引き上げ、と同時にノビタの仕掛けも重くなった。
少し持ち上げてみると、ズッシリと持ち上がる。
道糸をゆるくし少し待ち、ガーン!と道糸をたぐり上げる、
「乗った~!」
はじめの1匹は、1.5キロを超えるまずまずのタコだった。
それから10分ほど経過。
また左の初心者が良形を上げ、その直後にノビタにも来た。
                                    
完膚なき負け戦
ノビタが左の初心者に追随して、釣り上げたのはここまで。
このあとしばらくは左の初心者の独壇場となり、どんどん引き離されて行った。
ーどうなってんだろう?
原因がわからない。
ノビタは指をくわえて見ているだけ。

      
今日も絶好の釣り日和だった
午前8時半。
右の初心者のはじめの1匹は、2.5キロを超える大ダコだった。
このあとも右の初心者は、まるで選んでいるかのように、大物だけを釣り上げていた。

午前9時過ぎ、やっとノビタにも来たのだが、なんと海面から引き上げる時に船腹に張り付かれバラシ。
ーああ。
泣き面にハチであった。

午前11時半、なんとか1キロほどの奴を1匹追加したのが最後。

沖上がり
午後12時20分。
沖上がり。
結局、千葉の船橋からきた左の初心者は10匹、宇都宮からきた右の初心者は大タコ6匹を含む7匹。
ー悔しい!
千葉の船橋からきた初心者が帰りしな、
「本当に言われた通りになりました」
と何か、申しわけなさそうに帰って行った。

このままで終われないと思ったが、この時は負けた原因がわからずまだお先真っ暗。
ロシナンテに乗り帰ろうとしていると、左舷のミヨシで盛んに釣っていた釣り師に声をかけられた。
水戸から来られたという人だが、ノビタのHPを見ているとのこと。
釣れない釣り師の日誌を見たって、何の参考にもならないのに・・・。

ー今に見ていろ僕だって。
かたさんに教えてもらった秘策で、今度こそ。

本日釣果
真タコ  1.0~1.6キロ 3匹

The END
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