2012年11月23日(金) 雨
       那珂湊 海水温  ーー.ー度
        那珂湊港の潮汐 長潮 満潮 11:45  干潮  5:06
ノビタの釣り天国

       
2012年11月23日(金) 午前6時10分~午後12時半 常磐沖のタコ釣り


        氷雨の中でタコ6杯

                                        6杯だけど良形が多かった
明日の予報は雨
昨日の話し。
晩秋の抜けるような碧空の下。
ふと空を見上げ、
ータコにもう少し狂ってみようか?
とつぶやくと。
天から、
「格好つけんじゃないよ。手がつけられないほどタコに狂ってるくせに」
と、嘲笑が。

今日は良い天気なのに、明日の予報は雨。
氷雨に撃たれながらの釣り、決して楽ではない。
開高健曰く。
「快楽はどこかに剛健がなければ、その本質が出現しない」
と。
氷雨に撃たれながら快楽の本質を悟るべきか、コタツに入り韓ドラを楽しむべきか。
散歩から帰り、かたさんに電話、タコ狂いの2人は氷雨のなかで戦うことを選んだ。

BGM
今日のBGMは、セリーヌ・デモンの『パワー・オブ・ラブ』。
















本日乗船客8人
午前4時20分。
かたさんの車に乗せられ那珂湊港の船着場に着いた。
我々が一番乗りだった。
休日なので早めに来て席を取ったのだが、他の客が来たのは午前5時過ぎ、ちと早すぎだった。
右舷が良いと船長が言っていたので、かたさんは右舷の大トモ、ノビタは初め右舷のミヨシ寄りに席を取ったのだが。
客が右舷側に集中したので、出発前に左舷ミヨシ寄りに移動した。
ーこれがまずかった。
釣る席の位置が、これほど戦果を左右するものかと後で思い知らされたよ。

                                        
曇り空だったがベタ凪
出発前に、『必殺御タコ何誘』仕掛けの準備をしていると、客人が「ホーッ」とため息をつきながら見ていた。
その眼は、そんな仕掛けで釣れるのかい、と嘲笑を含んでいるような・・・。
ーでもね。
この仕掛け正鵠を射ずとも、決してマイナスにぶれることはないと信じているのです。
信じる者は救われる、ただその一念で戦うのです。
ーそれが何か?

冷たい西風が吹いていた。
空はしだいに雲で覆われ、さっきまで無数に瞬いていた星が雲の隙間にわずかに、そして見えなくなった。
どうやら予報通り雨はくるらしい。
結局、本日タコ釣りに参戦する釣り侍は我々とご婦人一人を含む8人であった。
午前6時に港を出航した。

はじめの1匹
午前6時10分。
空は雲で覆われ、まだ海は薄暗い。
一斉に水深7メートルの海に、ドボーンドボーンドボーン・・・と仕掛けをを投入。
10分、20分、30分・・・。
右舷側から時々、歓声があがるがノビタのいる左舷側はお通夜のように、ひっそりしていた。
船長が操舵室から顔を出し、
「かたさんが3匹釣ったよ!」
と報告してきた。

         
雨が降っていた
7時10分。
たまらず右舷のミヨシ(船首の右側)に移動した。
この時、ノビタの右にいる百戦錬磨も既に3匹釣っていた。
小突くこと10分。
仕掛けが動かなくなった。
その時、根掛かりと思ったのだが・・・。
すでに一個仕掛けを根掛かりさせて失くしたので、道糸を弛ませ潮の流れで外れるのを待った。
時々、引っ張てみたが動かない。
待つこと5分、痺れを切らしグッと渾身の力で持ち上げてみた。

と・・・。
バリバリバリと何かが剥がれるような震動が道糸を持つ手に、そのまま漬物石が海底から持ち上がった。
ータコだ!
後は無我夢中で道糸を手繰り寄せたよ。
と隣りに船長がタモを持って立ち、
「ヨイサー!」
と、船上に。
「これは良い形だ!」
と船長が叫んだ。
はじめの一匹は、本日最大の2.4キロのタコだった。

終章
このあとポツポツと1.5~1.8キロのタコ2匹を追釣。
午前8時15分に0.4キロの小ダコがきたところで、パタリと釣れなくなる。
午前9時を過ぎたころから、ポツポツと雨がふりはじめ以降雨は降り続けた。
そして。
午前11時半、待ちに待った1キロオーバーの5匹目がきた。

午後12時。
船長が、
「30分延長します」
とスピーカーを通して宣言。
全員、ラストスパートをかけた。
午後12時10分、0.8キロの1匹を釣った直後に、根掛かりで仕掛けを失い本日打ち止めにした。
この30分のロスタイム中に、隣りの百戦錬磨が3キロオーバーの良形をゲットし、他の釣り師もバタバタ釣り上げていた。
結局この日、かたさんとノビタは同じ6匹の戦果となった。

本日釣果
真タコ  1.5~2.4キロ  4匹
      0.4~0.8キロ  2匹

The END
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