| ２０１２年１月１１日（金） 快晴 那珂湊 海水温 １１．６度 那珂湊港の潮汐 大潮 満潮 １４：３６ 干潮 ９：１６ |
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２０１２年１月１１日（金） 午前６時１０分～午後１２時１５分 大洗沖のヒラメ釣り 今日も感動  ７４センチを含む  モンスター参上！午前７時１５分。 釣り開始から１時間経過していた。 本日、近藤勇船長の船に乗った客は、ノビタも含め６人。 ノビタはいつもの左舷ミヨシ側で、竿を握っていた。 空は、見渡す限りセルリアンブルーの絵の具を刷いて濁らず。 風弱く、海も凪、申し分のない天気であった。 すでに左舷中央の釣り師は、モンスター級ヒラメを３匹釣り上げ、 左舷大トモの釣り師もモンスター級を１匹。 左舷で釣っていないのは、ノビタだけであった。 と・・・、その時。 ｢ねーアンタ寄ってらっしゃいよ｣ と、ネオン輝く街角で袖を引く女のように、竿先をスイーッ、スイーッと引く奴がいた。 振り返ると、”赤い蹴出しが風に舞う”女が。 ではない。ーアタリだ！ 竿先を海面まで下げ、そのまま海に突っ込み待った。 ところが・・・。 いつか袖を引く女が、消えてしまった。 残ったのは、錘が時々底を叩くコツンとした乾いた響きだけ。 ー？？？ ７４センチ！  竿を持ち上げようとすると、｢待つのだ。そのまま待つのだ｣ と嗜める声が天から降ってきた。 そのまま待った。 するとまた、 ｢ねーアンタ寄ってらっしゃいよ｣ と袖を引く女がやってきた。 ーホッ。 と安心したのも束の間、袖を引く女はまた消えてしまった。 この袖引き女は、そのあとも何度か登場した。 俺は何か得体のしれない魔物に、遊ばれているような気がした。 ー俺をからかって、そんなにおもしろいのか？ と吼えた時だ。 竿がいきなりドドーン！とクジラが掛かった勢いで、水中に引っ張られたのである。 王者の風格が  ーヤヤヤヤヤ・・・。なんだ・こりゃ！ あわてて竿を持ち上げようとしたが、動かない。 数秒、膠着状態が続いたあとに竿が持ち上った。 そのまま、カタツムリが這うスピードでリールを巻く。 途中、ズシン、ズシンと漬物石が跳ねるような反撃に、ハリスが切れるのではないか、竿が折れるのではないか、と心の臓が右往左往。 底から海面までの２５メートルは、フルマラソンくらいの距離に感じたヨッ。 そして無事、船長にタモ入れしてもらったのは、この日最大の７４センチ。 その顔は、コモドドラゴンより獰猛で、歯はオオカミの如く、海底の王者の風格があった。 ｢４キロだな｣ と船長が大声で叫んでいた。 ーもう充分だ、今日はこれで良し、あとは付録だ。 と、この時点で腹八部目になっていた。 ＢＧＭ 今日はペギーマーチの『I Will Follow Him』をＢＧＭに。 この歌は映画『天使のラブソング』にも使用されていた。  いつもと同じ 船が那珂湊港の船着場を出たのは、午前５時５０分。 夜の闇が濃い港を出ると、漆黒の水平線上がぼんやりピンク色に染まり、黒々とした帯状の雲が数朶重なって横たわっていた。 夜明け前の海を  船は南に向かい、２０分ほど走行した所で停止した。空がしらみ海もどんどん本来の青さをとりもどしていく。 ほとんど無風、わずかに西寄りの風を感じる程度。 昇ってきた太陽の陽光が小波に砕かれキラキラと乱反射していた。 午前６時１０分、釣り開始。 １０分、２０分、３０分・・・。 まったく応答なし。 左舷中央の釣り師は、ポン、ポンと、まことに調子よく、６０センチ級を釣っていくのに。 まあこれもいつもと変わらないと、その時を待っていた。 ここからは、冒頭の話し。 快晴の夜明け  終章このあと１６５センチと５５センチを追釣し、掛けたヒラメを引き上げて来る途中で逃がしたのが２匹がすべてであった。 午後１２時１０分、沖上がり。 やはり、左舷中央の釣り師が１１匹と本日のトップであった。 ノビタは相変わらず、ビリ。 なぜ釣れないのか船長に聞くと、 ｢場所だよ、釣り座だよ、パチンコと同じ当り台でやらないとダメだよ｣ と仰せになった。 確かに、仕掛けも餌も同じなのである。 違いは釣る場所しか考えられないのだが・・・。 問題はこの当り場所が、その日によって変わるのである。 でもこれは言いわけなのかしらん。 このままでは終わりません。 ヒラメのバカ当り、あとで後悔しないように、やりたいだけやる。 いなくなってからでは遅いから。 本日釣果 ヒラメ ５３センチ １匹、６５センチ １匹、７４センチ １匹 Ｔｈｅ ＥＮＤ |
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