2014年1月24日(金) 午後5時50分~午後9時 那珂湊港 本命マコに嬉しい外道も 本命2匹に良型アイナメ2匹 期待を抑えて 「幸福になりたいと思った時から不幸が始まる」 と、言った人がいる。 この季節、浅場に乗っ込んだマコガレイも、産卵を終えて沖に戻る時期。 散りゆく花を惜しむような釣りだ、大きな期待はできない。 『幸福』を『大漁』におきかへ、逸る心を抑制して出撃した。 港は。 すでに薄暗く、事物は色を失いつつあった。 風も空気の流れを感じる程度、歩いてきた身には汗ばむ陽気だ。 釣りを開始したのは、午後5時50分。 一振り入魂の第一投。 陸から50メートルほど沖へ仕掛けが飛んだ。 鏡のような滑らかな海面に、ドボーン!と仕掛けが落下。 そして。 道糸の弛みを取ろうとした時だ。 手に持っていた竿が、ガタガタと振動した。 ー何だ!? 『幸福』が、新幹線の光り並みで飛び込んできたのか? 竿先を持ち上げリールを巻くと、ドタドタと悶える愛すべき敵の手応えが。 暗い海面からゴボー抜きしたのは、30センチの本命、マコガレイだった。 アタリの多い夜 仕掛けを海に戻して10分後。 竿先に付けた鈴が鳴り、ケミホタルがピョンピョン跳ねている。 ー今夜は最高! と舞い上がったのだが・・・。 2匹目は24~5センチの各駅停車、ドンコだった。 新幹線に乗った身には、およびじゃないと海に返品した。 それから10分後。 竿立てに立てていた竿の先が、ビシッ!と張り倒された。 ーう!なんだ? 次の信号を待ったが、その後まったく応答なし。 瞬間風速40メートルの勢いは、一瞬にして去ってしまった。 今夜はこのようなドキドキするようなアタリが5回ほど。 その他にも、「チリンチリンチリン」と鈴を鳴らす本物ぽいアタリも数回。 すべてガセネタであった。 不思議な夜であった。 このあと午後7時20分に、30センチのアイナメ。 午後8時に35センチのアイナメ。 とうれしい外道が続くのだが、本命はやはり渋くなかなか来ない。 「ケ・セラ・セラ(来るものは来る)」 と。 風もなく寒さも厳しくないので。 満天の星空を眺めながら、その時を待っていた。 逃がした魚は大きい 午後8時半。 「チリンチリンチリン」と鈴が鳴った。 またガセネタかと放置しておくと、また「チリンチリンチリン」と鈴が鳴る。 少し誘ってみようと。 竿を持ちリールを巻くと、重く厚いドスンドスンドスンとした応答が返ってきた。 「カレイだ、大きい!」 と叫びながらリールを巻く。 なかなか浮上しない。 海底を引きずるようにして岸壁に寄せ。 岸壁から10メートルほど沖まで引き寄せた時だった。 ドスーン!と強烈な反撃を受けた。 ー危ない! と、心臓が震えた。 直後、竿がその重圧から解放された。 敵が餌ごと針を吐き出したのだ。 毎度おなじみのトッポ・ジージョの叫び、 「ユーザ・ミ・デイッチ・マイ!(何てこったい)」 逃がした魚は大きい、あれは50センチを超えていたのではなかろうか。 今夜、夢にまで出てきそうだ。 納竿 このあと。 午後9時、35センチのマコガレイを追釣したところで、餌がなくなり納竿。 本日釣果 マコガレイ 30~35センチ 2匹 アイナメ 32~35センチ 2匹 ドンコ 25センチ前後 2匹(リリース) The END |
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