2014年6月17日(月) 晴れ&ベタ凪
       那珂湊 海水温 19度
     那珂湊港の潮汐 中潮 満潮  5:44  干潮 12:49
ノビタの釣り天国

       
2014年6月17日(火) 午前5時半~午後12時 那珂湊沖


     
     ”つ”抜け達成の日


                                    
とうとう”つ”抜け
美女歓迎!

那珂湊港から沖へ航程25分、水深25~30メートルが今日の主戦場となった。
「トン、トン、トン、トン、トン、・・・・・・」
「スーッ、スーッ」
と、釣りを開始してから30分、海底を小突くもまだアタリすらない。

午前6時を廻っていた。
白い靄にかくれた陽がぼんやり丸く透き。
ベタ凪の海上を風がゆらゆら流れていく。
蒸し暑い朝だった。
体が汗ばんでくる。


         
紅一点
本日、近藤船長のT丸に乗船したのは8人。
俺の左(右舷ミヨシ)は8人中、紅一点のご婦人だ。
亜麻色の髪を風にそよがせ、額に汗しながら竿をシャクッテいる。
歳はいっているが、卵に目鼻の美人だ。
牛久から来たと言う。
このご婦人、右舷の3人がまだ1匹も釣っていないのに、すでに良型のマコを2匹釣っていた。
このあと真ダコまで次々と、ご婦人の仕掛けに抱きつく。
海でも美女は得するらしい。


                                      
    海はベタ凪だった
はじめの1匹
「眼を覚ませ!マコ乃助平。いつまでも女の色香に迷ってるんじゃネェ」
と呼びかけながら海底を小突く。
と・・・。
午前6時35分。
釣りを開始してから1時間強。
ーきたきたきた!
呼びかけに応じるように、「ククク・・・」と明確なアタリ。
竿先を持ち上げると、「ガタガタガタ・・・」。
「フイッシュ・オーン!」

海面に浮上させたところで、一気にゴボー抜き。
甲板に転がったのは35センチの小ぶりなマコカレイ。
でも、これを見て俺は自分の目を疑った。
「アンビリバボー!」
まさかまさかの、錘の上の上針に掛かったのだ。
この針は海底から浮いている、マコは運動会のパン喰い競争のようにジャンプして食いついたのだ。
この仕掛けはこむさんの小室マジックをまねたもの、半信半疑の保険のようにつけておいた。

このあと午前6時50分に、37センチを追釣。
午前7時に40センチを追釣。
この時点で、船長も右隣りで参戦することに。
彼の仕掛けも、こむさんが考案した”小室マジック”である。
この仕掛けで先日(6月11日)、こむさんは27匹釣り上げたのである。
説得力のある仕掛けだ。
参戦して10分ほど、船長も40センチオーバーのマコを釣り上げた。

                                     
   6月2日の潮の動き
ネコザメ見参!
今日の潮の動きは、6月2日のパターンと酷似していた。
条件が同じとすると、午前8時前後に集中して釣れるはず。
この予想は当たった。
前回は午前8時前後に集中して釣れ、9時半までに6匹釣った。
今日は6時半から7時15分に集中し、8時までに35~40センチが6匹釣れた。
潮の動きのパターンと魚の時合は密接な関係がある。
これぞ金科玉条ではあるまいか。


                                        
6月17日の潮の動き
このあとしばらくカレイが行方不明になり、その穴埋めのように登場したのは。
ナンタルサンタルチア、マコ主演のドラマにネコザメが友情出演してきたのだ。
「釣り三昧、魚の来るこそうれしけれ。とは言うもののお前ではなし」
残念ながら、俺もこの難から逃れることができず、ネコザメを3匹も釣ってしまった。
                                               
本日のクライマックス
それでも、午前10時半までに2匹追釣。
そして・・・。
午前10時50分。
本日のクライマックスが、静かに始まったのである。

      
ネコザメが友情出演
「クッ」と仕掛けが何かにつまずいた。
ーはて、面妖な?
後を引かない。
何事もなく時は過ぎて行く。
ーでも変?
アブノーマル・シャドウ(異常な影)を見た。
これが前触れだったとは、お釈迦さまでも知らぬ仏の予測がつくめェ。

全神経を、竿を持つ手に集中した。
「トントントントン・・・」と、そのまま海底を小突く。
そして。
漠然とした期待をこめて、「スーッ」と竿を持ち上げると。
いきなり山が噴火し、鳥が空から落ちてきたような震動が。
「ドドーン!」
竿先が海面に叩きのめされた。

重い竿を持ち上げると、ふわ~と竿が浮き上がった。
ー何だ?
頭の中が一瞬、もつれてしまった。
あとで思うに、2匹目が飛びついた時の衝撃だったようだ。

追撃を交しながら、なんとか海面まで持ち上げると。
タモを持って待ち構えていた船長が、
「ダブルだ!」
と叫んだ。
船上に上がったのは40センチクラスのマコガレイのダブルだった。

                                          
帰るころに風が出てきた
最後の最後に
午後12時。
「コツ」とまた仕掛けがつまずいたような応答が。
直後に、
「今日は終りにします。仕掛けを上げて下さい」
の船長の案内。

ー焦った。
おそらく今、海底でマコが餌を喰わんとしている。
それなのに、ああ無情。
ー天は我を見捨てるのか!
だからと言って、確かでもないのに船長に待ったはかけられない。
あせりつつ船長の終了指示を無視すること1分。
海底を「トントントン・・・」十数回叩いたあと、「スーッ」と竿先を持ち上げると。
「フイッシュ・オーン!」
一気にリールを巻き、そのまま水面からゴボウ抜き。
船長が操舵室から顔を出し、
「ナニ、釣れたのか!?」
一瞬、タイムオーバーだから点数に入れない、と言われるのかと思ったよ。

この日、俺の隣りにいた牛久のフェア・レディはマコカレイ9匹、それに600~800グラムの真タコを2匹釣った。
今日、はじめて名前を知った東海村のてらさんが、石ガレイ1匹含む12匹。
今日は全員よく釣れたようだ。
「色即是空 空即是空 日々是好日」

本日釣果
マコカレイ  35~42センチ  11匹

The END
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