2014年6月24日(火) 雷雨&ベタ凪
       那珂湊 海水温 18.6度
     那珂湊港の潮汐 中潮 満潮 14:57  干潮  7:55
ノビタの釣り天国

       
2014年6月24日(火) 午前5時半~午前9時半 大洗沖


     
     月に叢雲、花に嵐・・・


                                
目標に届かなかったが良型揃い
雷神に負けた!

はじめは、
「シトシトピッチャン、シトピッチャン」
と優しかったが雨が、
「ザーザーザー・・・」
としのつく雨に。
そして、
「パチパチパチ・・・」
とカッパ上で弾け。
海面は、機関銃を乱射したようなボコボコの穴だらけ。

そんな雨中、午前9時20分。
また、40センチを超えるマコを船長にタモで掬ってもらった。
これで10匹、針をカレイの口から外しながら今日は20匹超えも夢じゃないと思っていると。
ーその時だ。
ピカッと稲妻が疾しり、続けて、
「ドカーン!」
と天地が裂けるような音が頭上から落下、ノミの心臓が一瞬かたまって。
竿もカレイも甲板に放り投げ、キャビンに飛び込んだ。

午前10時。
「三十六策、走(に)ぐるを上計とする」(南斉書『王敬則伝』)
と全員が判断、船は戦場を撤退。
不完全燃焼に切歯扼腕しながら、
ーI shall return(わたしは必ず戻る)!
と心の中で叫び、後ろ髪をロープで引かれる思いで港に向かった。


今日は4人
話しを前に戻す。
今朝。
那珂湊港に着いたのは、午前3時50分。
港はうっすらと白んでいた。
今日も一番乗りだ。
無風。
気温は少し低め。

荷物を下していると、厚い雲に覆われた空から雨がオツリ、ポツリと落ちてきた。
今日も、前回”つ”抜けした右舷のミヨシ寄りに釣り座を確保。
その直後に車が一台到着。
その車から3人の釣り士が降り乗船してきた。
この3人、横浜を午前1時半に出発して来たと云う。
今日はこの3人と俺の合計4人だけ。

    
朝は釣り日和と思ったのだが・・・
入れ食い
午前5時5分、出航。
雨も止み海もベタ凪、この時は今日も釣り日和と思ったのだが・・・。
釣友からデカアジが釣れてるーの誘いもあったけど。
俺は今、沖のマコカレイしか目に入りません。
期間限定ながら、「吾ガ道、一以テ之ヲ貫ク」(孔子)で、沖のマコカレイ攻略しか頭にないんです。

今日は理想的な潮の動きのパターン、かつ予報ではベタ凪、こんな日を首を長くして待っていたのだ。
船は鏡のような海を、エンジン音をガタガタ響かせ疾走する。
まだかまだかと逸る思いで走ること25分、大洗沖の水深25~27メートルの戦場に着いた。

釣りを開始したのは、午前3時半。
乾坤一擲の第一投、「ドボーン!」と錘50号、4本針仕掛けを海に投入。
「トントントン・・・」
「スーッスーッスーッ」
と海底を小突くことわずか1~2分。
「クッ」
と微かなアタリ。
ー!?

竿先を下げて数秒待ち、そのままソロソロと竿先を上げると、ヒクヒクヒク・・・と竿先が細かくお辞儀を繰り返す。
「きたきたきた」
と、叫びながら操舵室から船長が飛び出しタモを握った。
はじめの1匹は40センチオーバーの良型、錘下3本針の一番下に掛かっていた。

このあと午前6時15分までに3匹40センチオーバーを追釣したけど、驚くべきことに全て錘の上の上針に掛かったのだ。
前回も2回、錘の上の針に掛かった。
今回は連続して3回錘の上の針に掛かった。
これはもう偶然ではなく、かなり必然性のある意味を持っているのでは?

                                         
雨が降ってきた
雷鳴轟くなかで
8時までに8匹釣れたが、そのあとピタリと来なくなってしまった。
時々、ピカッと稲妻が疾り、遠くで雷鳴がゴロゴロ鳴っていた。
先日、遊漁船の船長が雷に遭い死んだ事もある。
ノミの心臓を持つ小心者の俺は、震えながら竿をシャクッていた。
まるで。
頭上に馬の糸で吊るされた剣が、いつ落ちてくるかの『ダモクレスの剣』の話しを地でいくようなものだ。
雨が激しくなってきた。
落ち着かないので、気分転換にとキャビンに入り熱いお茶を飲んでしばし休憩。

気分がメロウアウトになったところで釣り座に戻ると、俺の隣りでやっていた船長が歯ぎしりしていた。
こちらから聞く前に、
「50センチオーバーを逃がしてしまったよ」
とくやしそうにぼやく。
タモ入れする時にタモの径が小さく焦っていると、敵が暴発し針が外れてしまったらしい。
「釣り落す 魚には 話しにヒレがあり」
 (江戸時代の川柳)
ではなそうだが。
船長、大きなため息をつきぼやくこと、ぼやくこと。

その数分後、
「きたきた」
と船長が竿にしがみついている。
そのカレイを掬おうとタモを持って身構えていると、敵さんが海面に浮上してきた。
「ソレーッ!」
と掛け声を上げながらタモを海に突っ込み、掬い上げると。
ーカルカッタ!
タモの中は空っぽのナイジェリア。
ーああ面目ない。
タモに入ったカレイが、ジャンプして逃げてしまったのだ。

船長、何も言わずじっと海を睨んでいた。
まるで心の痛手に、じっと耐えているかのように。
ところがどうだ。
このあと船長、仇を討つように次々と大型のマコカレイを釣り上げ、俺も慎重にそのカレイをタモ入れした。
船長、わずか30分ほどに良型を5匹も釣ってしまった。
その間、俺はやっと2匹、船長の執念に負けたようだ。

終章
前述のように午前10時、納竿。
午前10時半、帰港。
まだ雨は降っていた。
座布団カレイを夢見て横浜から来た三人組は、結果は2~3枚だけど座布団は釣れたと、わりと元気だった。
「うしろすがたの しぐれてゆくか」
  (山頭火)
ーごくろう様でした。

本日釣果
マコガレイ  36~43センチ   10匹

The END
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