2014年8月17日(日) 雨のち晴れ 凪
       那珂湊 海水温 21.2度
     那珂湊港の潮汐 小潮 満潮  8:43  干潮 13:54
ノビタの釣り天国

       
2014年8月17日(日) 午前5時40分~午後1時20分 大洗~那珂湊沖


     
    主役が現れないドラマ


                                
  これは鯛ではない
来年春まで持越し

朝の冷たい海は 恋の終りを知っていた。
7月いっぱいで、
「さようなら さようなら 元気でいてね」
と、マコカレイは常磐沖からその姿を消した。
今年も、常磐沖カレイ釣りのA級ライセンスは、オ・ア・ズ・ケ。
ーああ!
 もう少しだったのに。
 いったい何やってんだおれ。
ボニーとクライドじゃないけど、俺たちに明日はない。
なのに、沖のマコカレイは来年の春まで戻って来ない。

先日発表された日本人男性の平均寿命は80才、平均健康寿命は70才。
健康寿命とは?ベッド生活に入るまでの寿命とのこと。
「どうせ一度は あの世とやらへ
  落ちて流れて 行く身じゃないか」
何を今さら、でもマコカレイへの未練は残る。
天から、
「24式太極拳にトライし、体を鍛えるのだ」
と喝。
体を鍛えれば、玉手箱を開く前の浦島太郎に戻れるかのように。

那珂湊のT丸船長は、マコカレイに見切りをつけタイに狙いを変更した。
その初陣に我も参加。
ところが空振り。
エー・ケー・ビー・ホーテイエイトのコンサートに行ったら、主役が現れず前座の雑魚踊りで終わったような釣りだった。
鯛釣りに挑戦したのは7人、俺も含め6人が主役を見ずじまい。
唯一、姿を見た名人も17~8センチの幼児1匹。
常磐沖は急性不妊症になったのかな?

        どんよりした夜明け


どこにある竜宮城?

話しを戻す。
午前4時。
那珂湊港着。
まだ暗い船着き場は、車がビッシリ。
その周りで、港内で釣りをする兄ちゃん姉ちゃんガキンチョがウロウロしていた。
船に乗り込むと、先客3人の荷が後ろと前に置かれていた。
白んできた4時20分、こむさんが来た。
5時に、地元のいそ名人も登場。
T丸、今年初のタイ釣りに挑戦するのは、俺も含め7人。

午前5時10分、出船。
港内を抜けると、東よりの風に沸き立つ小波が外海を覆い。
雲が蓋する空からは、粉糠雨が風に混じり襲ってきた。
右舷ミヨシにいたいそ名人が話しかけるが、船が裂く波の音とエンジン音でさっぱり意味が分からない。
適当にうなずいていたが・・・。
午前5時40分、釣り開始。
錘50号、胴突3本針に冷凍のエビを付けた仕掛けを、ドボーン!
水深30メートル。
波に揺られるので竿はロッドキーパーに置いたまま待つ。
10分、20分、30分・・・1時間、2時間経過。
まったくアタリなし。
船長は焦った。
5~10分おきに、鯛やヒラメが舞い踊る竜宮城を探し南へ北へ転戦する。

                                        
隣りは何を釣る船ぞ
待望のアタリ
そんな時であった。
午前8時20分。
海面から30メートル下まで伸びたPE2号を伝い、竿を持つ手が受信した。
ググッ、ググッ、ググッ。
ーキタキタキタキタ マッテタホイ。

どこかに吹っ飛んでいた心臓が、急に胸の中に戻ってきて舞う。
これぞ釣りの醍醐味。
おそらく太古から変わらぬ感情そのもの。
抑えられぬ歓喜をもてあましながら、リールを巻く。
追撃を浴びるたびにアリガタキ シアワセ、身も心も前のめり。
ところが船上に上がったのは、想定外の43センチのホーボー。
鯛一筋だったのだが。
思わず、ああ、ここに君がいる幸せ。
「敵は本能にあり」
ついに越えてはならない一線を越えてしまったような。
ーなに言ってんだか。

終り
午前9時を過ぎると、いつの間にか空はすっかり晴れ渡り絶好の釣り日和に。
船長はそれどころではない。
「どうなってんだ?」
「もう疲れちまったよ!」
と叫びながら太平洋を右往左往していた。
とうとう、
「今日は鯛が釣れるまでやる」
とエスカレートしたのだが、午後1時20分に納竿。
ー疲れました。

今日は、山本五十六元帥の『男の修業』で締める。
1、苦しいこともあるだろう。
2、云いたいこともあるだろう。
3、不満なこともあるだろう。
4、腹の立つこともあるだろう。
5、泣きたいこともあるだろう。
これらをじっとこらえてゆくのが男の修業である。

本日釣果
ホーボー  43センチ 1匹
アイナメ   25センチ  1匹

The END
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