2014年9月17日(水) 午前2時45分~午前5時 久慈川河口 君に会えた幸せ 20~27センチの石持 石持が釣れている噂 「秋風(しゅうふう)起こって 白雲飛び 草木(そうもく)黄落(こうらく)して 雁 南に帰る 蘭には秀(しゅう)有り 菊には芳(ほう)有り 佳人を懐(おも)いて 忘(わす)るる能(あた)わず」 (武帝の詩の一部) 暑い夏とともに、常磐沖から佳人が去った。 俺にとって佳人とは、常磐沖のマコカレイのこと。 その対決に、今年一年分の我が能力、集中力、想像力を使い切った感じ。 ーもう一歩で攻略できた、はずだったのに? 種を蒔いて1週間の赤カブ その喪失感をまぎらわそうと、”アンメルツ ヨコヨコ”を肩に塗りながら庭と駐車場の一部を畑にし、野菜を育てていた。 おかげで我が家の庭を見ながら通り過ぎる人に、「立派な畑になりましたね」と褒められるしまつ。 そんなおり、久慈川河口で石持が釣れている便りが届く。 常磐沖マコカレイ戦に疲れた身には、微積分から四則演算に変わったような物足りなさがあるが、これも傷心のリハビリになるかと挑んだ。 横道にそれるが。 富山の飲み屋(スナック)では可愛いホステスが、 「おちんちんかいて待っていて下さい」 と、ボックス席に客を案内するそうな。 思わずドキリだが、これは富山地方の方言で、”座って待っていて下さい”の意らしい。 ー紳士諸君、富山で飲むときはくれぐれも勘違いするなかれ! 話しを元に戻す。 石持釣りは胴突き2本針仕掛けを海に投入し、ひたすら石持ちが餌に食いつくのを、おとなしく待つだけの釣りデース。 種を蒔いて10日の春菊 昔のまんま 久々の堤防だったが、陸側は草ボーボーと昔のまんま。 堤防床のひび割れも昔のまんま。 俺がその昔、堤防につけた爪痕も昔のまんま。 街灯の明りでセピア色に染まった堤防、その先は夜の闇にフェードアウトしていくシチュエーションも昔のまんま。 そして。 草ボーボーの堤防を、風がユラユラ流れていく様も昔のまんま。 まるで。 スタジオジブリの『想い出のマーニー』に出てくるような情景である。 ー私も『想い出のマーニー』を応援していまーす。 堤防をしばらく進み、アジ釣りをしていた2人の間に入れさせてもらう。 小ぶりだがアジも堤防直下で、ポツポツ釣れていた。 1本目の竿の仕掛けを海に投入したのは、午前2時45分。 仕掛けがドボーンと海に落ち、糸の弛みをとり、竿を堤防に立て。 と、その瞬間! ガタガタガタと、竿先がフラメンコを踊った。 ーうそだろ!? 太古からの感情が騒然となる。 ところがギッチョン、竿を掴んだ瞬間、竿は静かになってしまった。 ーノー・フッキング。 石持が、捕食がヘタなのも昔のまんま。 駐車場のキュウリ ポツポツ釣れた 2本目の竿を出したのは、午前3時。 そしてまた、今度は2本目の竿がガタガタとフラメンコを踊った。 さっきより振幅が小さいが震動は切れない、今度は掛かったようだ。 始めの1匹は20センチ若であった。 ーやはり噂は本当だった! 小さいが熱烈歓迎の1匹であった。 このあと3時半に22センチを1匹追加。 午前3時50分。 ガタンガタンと竿がバウンドして静止した。 続けてまたガタンガタンとバウンドして静止。 ーひょっとすると? 丸セイゴの16号針は、大きすぎて食えないのか? 竿を手に掴み、その瞬間を待つことに。 待つことしばし。 ググッググッの引きが腕に届いた瞬間、間髪を入れずに竿を跳ねる。 その途端、ググッ、ググッ、ググッと、ズッシリと厚みのある手応え。 慌てず、騒がず、慎重に、一巻き一巻きリールを巻き。 そして、竿を満月にして高い堤防を越えてきたのは、27センチの石持だった。 「ジュテーム・石持・ウイウイウイ」 このあと午前4時10分に、24センチを追釣したのが最後になった。 厚い雲に覆われた空が薄っすらと明るくなった午前5時、納竿。 今朝の収穫 畑の収穫 家に着くと、駐車場にある畑に散水と収穫に行った。 無農薬なので、キュウリは下方から葉っぱがウドンコ病に侵され、下方は葉がなくなり枝がストリップに。 それでもキュウリの苗5本から、毎朝、3~6本のキュウリを獲り。 ナスの苗も5本植えたけど、実が成るとコオロギやらイナゴやらスイッチョンやらの虫に食べられ、人間の口に入るのは3~5日に一度、5~8個。 それでも海の幸、山の幸に今日も感謝。 本日釣果 石持 20~27センチ 4匹 The END |
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