6月14日釣り初日 小笠原丸の船上から電話で”かっぽれ丸”の船長に、到着したら直に釣りをしたい旨連絡を入れていた。 デッキを降り、待ち合い所に行くと船長が出迎えてくれた。 一旦、船長が紹介してくれたロッジに荷物を置きに戻り、午後1時出船。 電話でも聞いていたが”かっぽれ丸”は中古ながら、昨年の2倍以上大きい15人乗りの船に変貌していた。 港内は波静かだが、島の人が嫌う南風が吹き、外洋は波が高い。 装いを新たにした”かっぽれ丸” 船長が向かったのは弟島北端にある平根磯。 比較的大物が生息し、時には20キロ以上のカンパチや、ヒラマサも回遊してくるとのこと。 潮の流れが早く、好ポイントであるとのこと。 かっぽれ丸は最大速度9ノット非常に遅い、二見港より約1時間程で着いた。 船は平根の磯ぎりぎりまで近ずき仕掛けを落とす。 重り150号、水深50メートル、船はあっつと言う間に100メートル程離される。 浪のうねりは2.5メートル程、潮の流れは激流のように早い。 離れてはまた、船を近ずけることの繰り返しだ。 前方に平根磯 ノビタ、幻の魚を釣る 船を磯に近ずけ、船長の合図で何度めかの仕掛けを投入、波のうねりで船も大きく揺れ、非常に釣りにくい。 前ブレもなくガーンと竿が船底に引き込まれた。 竿を立てようとするが、立ち上がらない。 船長が飛んできて「根がかりか?」 船長に竿を渡した。 しばらく海底の物体とやりとりがあった後、「大丈夫だ、思いっきり糸を巻け!」と竿を返される。 何度か引き込みがあった後、魚を船上にとりこんだ。 体調52cm、全体的に黒く、白い星のような点が全身に散らばっている。 船長が飛んできて「これは非常に珍しいアライソハタという魚で、ノビタさんは世界で4番目の採集者、日本では2番目だよ」 後で船長に、昨年8月31日号の”週刊釣りサンデー”を見せてもらい、日本で1番目の採集者は、船長であることを知った。 船長の話しでは、魚の写真と採集者ノビタ氏で報告するとのことだった。 アライソハタ